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アマンホテルがどこの国のホテルなのか、調べても答えがはっきりしないと感じた方は多いはずです。先にお伝えすると、運営会社アマングループの登記国はスイスで、1号店が生まれたのはタイのプーケット、創業者はインドネシア生まれの実業家です。
本社を置く国、発祥の国、オーナーの出身国がそれぞれ違うため、ひとつの国名では言い切れないブランドになっています。公式サイトの案内では21の国と地域に36のホテル、リゾート、レジデンス開発を展開しており、この広がり方そのものがアマンの正体です。
ここでは、どの国にどの施設があるのかを一覧で示しながら、発祥地の背景、国ごとに違う料金の水準、これから開業が予定されている国までを公式情報にもとづいて整理します。2026年に初めて加わった国もあるので、最新の勢力図として読んでみてください。
記事のポイント
①:運営会社の登記国はスイス
②:1号店はタイのアマンプリ
③:公式は21の国と地域に36施設
④:メキシコが2026年に加わった
アマンホテルはどこの国にあるのか解説
- どこの国のホテルなのか一覧で紹介
- アマンリゾートの発祥の地はどこですか?
- 世界ランキングでも注目の理由とは
- 人気ランキングでの評価は?
- アマンリゾートの社長はどんな人物?
まずは展開している国の全体像を確認し、そのうえで発祥地、評価のされ方、ブランドを動かしている人物という順番で見ていきます。
どこの国のホテルなのか一覧で紹介
アマンは特定の1か国に集中せず、アジアを起点として三大陸に広がったブランドです。
公式サイトの案内では、21の国と地域に36のホテル、リゾート、レジデンス開発を展開していると説明されています。
営業中の施設がある国と地域は、次のとおりです。
- 日本(東京・志摩・京都)
- タイ(プーケット・バンコク)
- インドネシア(バリ島・ジャワ島・モヨ島)
- 中国(北京・上海・杭州・麗江)
- インド(ラジャスタン州)
- ベトナム(ニントゥアン省)
- ラオス(ルアンパバーン)
- スリランカ(ゴール・タンガッラ)
- フィリピン(パマリカン島)
- カンボジア(シェムリアップ)
- ブータン(ティンプー・パロなど)
- イタリア(ヴェネチア・ドロミテ)
- フランス(クールシュヴェル)
- ギリシャ(ポルトヘリ)
- トルコ(ボドルム)
- モンテネグロ(スヴェティ・ステファン)
- モロッコ(マラケシュ)
- イギリス(ロンドン・スパのみ)
- アメリカ(ニューヨーク・ユタ・ワイオミング)
- メキシコ(バハ・カリフォルニア・スル)
- ドミニカ共和国(プラヤグランデ)
- タークス・カイコス諸島
この一覧を見ると、東南アジアと南アジアの比重が大きく、ヨーロッパは地中海沿岸とアルプスに寄っているのが分かります。
イギリスにあるのはホテルではなく、ロンドンの老舗ホテル内に入っているアマンのスパだけという点も覚えておくと混乱しません。
この地図は毎年少しずつ動いていて、直近ではメキシコのアマンヴァリが2026年8月に開業し、初進出の国が1つ増えました。
ビーチ沿いのリゾートが中心という印象が強いものの、現在は東京、ニューヨーク、バンコクに都市型の3軒が並んでいます。
一方で、ワイオミングのアマンガニは改装のため休業中で、公式サイトでは営業再開予定として案内されています。
逆に、5年間閉じていたモンテネグロのアマン・スヴェティ・ステファンは2026年に営業を再開しました。
つまり「アマンがある国」は固定ではなく、開業と休館で入れ替わりながら増えていく地図だと考えてください。
アマンリゾートの発祥の地はどこですか?
発祥の地はタイのプーケット島で、1988年に開業した「アマンプリ」が1号店です。
公式サイトでも、アマンプリはホテリエだったエイドリアン・ゼッカがプーケットに自分の別荘を建てたいと考えたことから生まれた、と説明されています。
その別荘の計画をより多くの人と分け合う形に変えたことが、ブランドの出発点になりました。
当時のプーケットは観光開発が本格化する前で、手つかずの海と緑が残る土地でした。
この静かな環境を前提にした造り方が、その後に生まれる各国の施設の下敷きになっています。
ブランド名の由来を見ると、この土地の性格がよく分かるはずです。
アマンはサンスクリット語に由来する「平和」という言葉から名付けられ、アマンプリは「平和な場所」を意味します。
創業者のゼッカはインドネシアのジャワ島生まれで、アジアの土地勘を持つ人物でした。
ここが少し混乱しやすいところで、発祥はタイでも、ブランドを所有する会社の国はタイではありません。
創業から30年以上が過ぎた現在も、アマンプリは原点の宿として営業を続けています。
さらに2025年4月には、バンコクにアマン・ナイ・レルト・バンコクが開業し、アマンは発祥国タイへ都市型ホテルという形で戻ってきました。
発祥の国と、いま会社が登記されている国を分けて考えると、アマンの姿がかなりすっきり見えてきますよ。
世界ランキングでも注目の理由とは
国をまたいで評価が高いのは、土地の選び方と規模の抑え方が徹底しているからです。
アマンが選ぶのは繁華街のど真ん中ではなく、各国の国立公園や世界遺産のすぐ近くという立地です。
ベトナムのアマノイはヌイチュア国立公園とユネスコの生物圏保存地域の中にあり、ヴィンヒー湾を見下ろす位置に建っています。
インドネシアのアマンジウォは世界遺産のボロブドゥール寺院を望む谷に置かれ、カンボジアのアマンサラはアンコール遺跡群への拠点になっています。
日本のアマネムも伊勢志摩国立公園の中、英虞湾に面した斜面に造られました。
その土地に行くこと自体が旅の目的になる、という設計思想が国を問わず共通しています。
もう一つの理由は、客室数をあえて抑えている点です。
都市型でも全84室のアマン東京、山の上に建つアマンガニでも全40室という具合に、規模を追わない構成が守られています。
客室が少なければスタッフの人数比が上がり、滞在中の対応が細かくなります。
結果として、どの国の施設でも体験の質がそろいやすくなるわけです。
建築も画一化せず、地元の素材と工法を取り入れながら外観から室内まで統一感を持たせています。
ただしアクセスに時間がかかる立地が多く、移動の手間は避けられません。
その移動も旅の一部として楽しめる人にとっては、他に代えがたい選択肢になっています。
人気ランキングでの評価は?
どの国のアマンが人気かは、評価の指標によって答えが変わります。
アマンは大規模な広告に頼らず、滞在した人の口コミとリピートで知られてきたブランドです。
そのため「一生に一度は泊まりたい宿」として名前が挙がる一方、施設ごとの人気は行きやすさに強く左右されます。
日本から見ると、人気が集まりやすいのは国内の3施設です。
アマン東京は大手町駅と直結する大手町タワーの高層階にあり、旅程に組み込む負担がほとんどありません。
2014年12月に開業したこの1軒は、アマンとして初の都市型ホテルでもありました。
アマネムは賢島駅とリゾートを結ぶ送迎が用意され、アマン京都は洛北の鷹峯にある約24,000平米の森に立っています。
海外なら、直行便でたどり着けるバリ島やプーケットのリゾートが選ばれやすい傾向です。
一方で、同じブランドでも国が変われば滞在の中身は別物です。
アマン東京が都会の静けさを提供するのに対し、アマネムは温泉を中心に据えたウェルネスの滞在を組み立てています。
バリ島のように1つの島へ複数の施設が並び、山と海を組み合わせて回れる国もありますよ。
この違いがあるため、順位よりもどの国のアマンが自分の目的に合うかで選ぶほうが満足度は高いはずです。
ここ、気になるポイントだと思うので、新しい情報があれば今後も更新していきます。
アマンリゾートの社長はどんな人物?
現在アマンを率いているのは、ロシア出身の実業家ウラジスラフ・ドローニンです。
公式サイトでの肩書は社長ではなく、オーナー兼会長兼CEOと記載されています。
公式の説明によれば、ドローニンは2014年にアマンを取得し、ブランドの世界観を守りながら事業を広げる方針を掲げてきました。
その後の持ち株の整理を経て、2015年には単独のオーナーになっています。
もう一つの顔は不動産開発です。
彼が率いるOKOグループはマイアミとニューヨークを拠点とし、アマン・マイアミビーチなど新しい施設の建設にも関わっています。
建築やデザインへの関与が深く、歴史的建造物を使う都市型の案件では発想の大胆さが目立ちます。
ニューヨーク5番街のクラウンビルをアマン・ニューヨークへ転用した事例が、その代表例です。
2020年には姉妹ブランドのジャヌを発表し、アマンより開かれた滞在を担う枠を用意しました。
都市型ホテルやレジデンスへの傾斜は、この体制になってから一気に進んだ動きです。
急速な拡大に対しては、本来の静けさが薄まるのではという声も一部にあるようです。
オーナーはロシア出身、会社の登記はスイス、施設はアジアから中米までという構成そのものが、アマンを一国のブランドと呼びにくい理由になっています。
アマンホテルはどこの国か気になる人向けに詳細紹介
- アマンホテルの料金はいくらぐらい?
- アマンリゾートの値段とその価値
- ホテルランクとその特徴
- 会社概要とブランド理念
- アマンホテルの今後の展開と注目国
ここからは、国ごとに違う料金の水準、格付けの見方、運営会社の素性、そして次に開く国という順番で掘り下げます。
アマンホテルの料金はいくらぐらい?
料金は世界一律ではなく、どの国の施設を選ぶかで下限が数倍変わるのが実情です。
日本国内の3施設では、予約サイトで確認できる最低料金が2名1泊で25万円を超えています。
下記の表は、各施設で確認できる最低料金の目安をまとめたものです。
| 施設 | 国 | 1泊の目安 |
|---|---|---|
| アマン東京 | 日本 | 2名朝食付で31万円台から |
| アマン京都 | 日本 | 2名朝食付で39万円台から |
| アマネム | 日本 | 2名夕朝食付で26万円台から |
| アマンプリ | タイ | 繁忙期は1泊1,500ドル前後から |
| アマンプロ | フィリピン | カシータが1泊1,500ドル前後 |
海外の数字は旅行専門メディアが伝える目安で、季節と部屋タイプによる振れ幅が大きい点には注意してください。
比較するときに引っかかりやすいのは、表示の前提が国によって違うところです。
日本の予約サイトは税込かつ食事付きの総額で出ることが多く、海外は室料のみで税とサービス料が別という表示が主流です。
ヨーロッパには季節営業の施設もあり、営業期間の内外で条件が変わります。
部屋タイプごとの内訳や予約時期による差は、アマン東京は一泊いくらかかるのかを扱った記事で詳しく整理しています。
国を選ぶ段階では、日本は30万円前後、東南アジアは20万円前後が出発点という感覚で十分です。
アマンリゾートの値段とその価値
国ごとに値段が違う理由は、売っているものの形が違うからです。
インドネシアやフィリピンの施設は1棟貸しのヴィラやカシータが主役で、寝室数によって金額が段違いに変わります。
旅行専門メディアの目安では、アマンプロの1寝室から4寝室のヴィラは1泊4,000ドルから7,000ドル超という開きがあるようです。
一方、日本やアメリカ、タイの都市型は客室単位の販売で、面積の差が価格差につながります。
アマン・ナイ・レルト・バンコクは全52室が92平米以上という構成で、そもそも小さい部屋が存在しません。
同じブランド名でも、比べているものが違うと考えたほうが正確です。
もう一つ効いてくるのが、宿泊費の外側にかかる費用です。
フィリピンのアマンプロはパマリカン島という専用の島にあり、マニラからの空路を別に手配する必要があります。
この移動費は1人あたり片道で数百ドル規模とされ、人数分がそのまま総額へ加わる点に注意してください。
国立公園や離島にある施設ほど、こうした移動の費用が積み上がっていきます。
円建てで払う国内と、ドル建てで動く海外では、為替の影響も無視できません。
そのため、値段だけを横に並べても比較としては成り立ちにくいのが実情です。
価格に見合う体験なのかという判断材料は、アマン東京がなぜ高いのかを掘り下げた記事にまとめています。
国選びの段階では、部屋の形式と移動費の2点を先に確認しておくと予算の見通しが立ちますよ。
ホテルランクとその特徴
アマンは一般にウルトララグジュアリーと分類されますが、星の数で国際比較するのは難しいブランドです。
理由は単純で、ホテルの格付け制度そのものが国によって変わります。
日本には公的な星の制度がなく、比較の目安として使われているのはミシュランキーなどの民間評価です。
2026年版のミシュランキーでは、アマネムが最上位の3キーに選ばれています。
この年の日本の選定は145軒で、そのうち3キーはわずか7軒という枠です。
同じ選定で、アマン東京とアマン京都は2キーという評価になっています。
格付けの数字より、施設の作り方のほうがアマンの特徴をよく表しています。
アマン京都は森の中に4棟の客室棟と2棟のヴィラを置いた全26室という小さな構成です。
アマネムは24のスイートと8棟のヴィラで、客室のすべてに温泉を引いています。
この規模感が、静けさと対応の細かさを支えている土台です。
海外でも考え方は同じで、国ごとの等級より客室数と敷地の使い方に一貫性があります。
逆に、大型のエンターテインメント施設や夜遊びの拠点を求める滞在には向きません。
静けさと自然を上位に置いた設計だと理解しておくと、期待のずれが起きにくくなります。
会社概要とブランド理念
アマンがどこの国の会社かという問いには、書類上の答えがあります。
ブランドを運営するのはスイスに登記されたAman Group Sarlで、本社所在地はツーク州バールです。
下記の表は、公式の法的表記から確認できる会社の基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | Aman Group Sarl |
| 登記国 | スイス |
| 所在地 | ツーク州バール グラーベンシュトラーセ17 |
| 登記番号 | CHE-198.414.213 |
| 1号店 | アマンプリ(1988年・タイ) |
| 創業者 | エイドリアン・ゼッカ |
| 姉妹ブランド | ジャヌ、アマン・エッセンシャルズ |
この会社は所有者が何度も替わっていて、香港の投資会社やインドのDLFを経て現在の体制にたどり着きました。
ブランド理念は名前のとおりで、サンスクリット語由来の「平和」を滞在の形に落とし込むことに置かれています。
豪華さを前面に出すより、その土地でしか味わえない時間を組み立てる考え方です。
だから建物には地域の素材や伝統的な工法が使われ、同じ外観の施設が並ぶことはありません。
2018年に始めたアマン・エッセンシャルズは、スキンケアや衣類を扱う物販の枠です。
2020年に発表されたジャヌは、サンスクリット語で「魂」を意味する姉妹ブランドです。
世界初のジャヌは2024年3月13日に麻布台ヒルズで開業し、全122室という規模でアマンより開かれた滞在を打ち出しました。
アマンホテルの今後の展開と注目国
これから増えるのは、中東とアジアの都市、そして初進出となる国です。
下記の表は、公式サイトで開業予定として案内されている施設をまとめたものです。
| 施設 | 国 | 公式の案内 |
|---|---|---|
| アマン・ドバイ | アラブ首長国連邦 | 開業準備中 |
| アマンサマー | サウジアラビア | 開業準備中 |
| アマン・シンガポール | シンガポール | 開業準備中 |
| アマン・ソウル | 韓国 | 開業準備中 |
| アマン・カリンガニ | モザンビーク | 開業準備中 |
| アマンカヤ | バハマ | 開業準備中 |
| アマン・マイアミビーチ | アメリカ | 2028年開業予定 |
| アマン・ビバリーヒルズ | アメリカ | 2028年開業予定 |
| アマン・ニセコ | 日本 | 2030年開業予定 |
モザンビークとバハマが加われば、アフリカ大陸とカリブ海にそれぞれ新しい拠点が生まれます。
シンガポールと韓国が続けば、アジアの都市型は東京とバンコクだけではなくなります。
日本にとって大きいのは、4軒目となるアマン・ニセコの存在です。
ここでサウジアラビアの案件についても整理しておきます。
巨大都市開発の「ネオム」に結びつけて語られることがありますが、公式に案内されているアマンサマーの舞台はリヤド近郊のワディ・サファーという砂漠のエリアです。
ユネスコの世界遺産に登録されたディルイーヤに近い立地で、王国初のアマン・ブランデッドレジデンスを併設する計画が示されています。
陸の施設以外にも動きがあり、公式サイトはアマン・アット・シーを2027年に始めると告知しています。
すでに営業中の国でも施設は増えていて、イタリアは2025年7月に開業したアマン・ローザ・アルピナで2軒目となりました。
ドロミテの山あいに全51室を構えるこの1軒は、季節によって営業期間が区切られています。
表に入れた開業年は公式サイトの一覧に載っている予定で、工期によって前後する可能性があります。
アマンがある国の地図は、これからも数年単位で書き換わっていくはずです。
総括:アマンホテルはどこの国にあるかまとめ
- ブランドを運営するのはスイス登記のAman Group Sarlである
- 本社所在地はツーク州バールのグラーベンシュトラーセ17
- 発祥の地はタイのプーケット島にあるアマンプリである
- 1号店の開業は1988年で創業者はエイドリアン・ゼッカ
- 創業者はインドネシアのジャワ島生まれの実業家である
- ブランド名はサンスクリット語の平和に由来している
- 公式は21の国と地域に36施設を展開すると案内している
- 日本にはアマン東京、アマネム、アマン京都の3施設がある
- 都市型は東京、ニューヨーク、バンコクの3軒に広がった
- メキシコのアマンヴァリが2026年8月に開業して国が増えた
- モンテネグロの施設は5年の休館を経て再開している
- オーナー兼会長兼CEOはロシア出身のドローニンである
- 取得は2014年で2015年に単独オーナーとなった
- 国内最高評価はアマネムの3ミシュランキーである
- 日本4軒目はアマン・ニセコで2030年開業予定とされる

