星野リゾートの食事はまずいのか|口コミの真相と施設ごとの違い

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星野リゾートの食事について、まずいのではと気になっている方は多いはずです。実際の口コミを読み比べていくと、割れているのは味そのものの評価というより、支払った金額に対する期待と、実際に出てきた料理との距離感だと分かってきます。

ネット上でよく語られるセントラルキッチン説や、界はどこに泊まっても同じ会席が出るという話も、公開されている情報と突き合わせると印象が変わります。界は施設ごとに会席の名前も主菜も締めも違い、共通しているのは料理の中身ではなく提供の形式のほうです。

この記事では、まずいと言われる理由を口コミの傾向ごとに分け、公式に確認できる食事の設計と照らし合わせて整理します。ブランドやグレードで食事の中身がどう変わるのかまで分かるので、予約前の判断材料として読んでみてくださいね。

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記事のポイント

①:セントラルキッチン説の確認状況

②:は施設ごとに会席の中身が違う

③:不満の多くは量と特別感のギャップ

④:ブランドとグレードで設計が違う

星野リゾートの食事はまずい?口コミで見える実態

星野リゾートの食事はまずい?口コミで見える実態

プレミアムホテルの世界線

  • 高いだけ?値段と味のバランス
  • セントラルキッチンの影響はある?
  • 「界」の食事はどこも同じなのか?
  • がっかりしたという意見の共通点
  • 二度と行かないと言われる理由とは
  • 食事ランキングではどんな評価なのか

まずは、まずいという評価がどこから生まれているのかを分解していきます。

値段との釣り合い、調理体制への疑い、界の会席が画一的に見えるという指摘、そして落胆や再訪しないという声まで、順番に中身を確かめていきましょう。

高いだけ?値段と味のバランス

結論から言うと、食事だけを取り出して割高だと感じるかどうかは、泊まるブランドで大きく変わります。

星野リゾートは温泉旅館の界、リゾート滞在のリゾナーレ、街ナカのOMOなど、価格帯も食事の設計もまったく違うブランドを横並びで運営しています。

同じ星野リゾートという名前でも、夕食が会席の宿と、朝食だけの宿が混在しているため、ひとくくりにした値段と味の比較はそもそも成立しにくいのです。

界の夕食は会席が基本で、宿泊料金のなかに夕食と朝食が組み込まれた構成になっています。

つまり、食事の代金だけを抜き出して眺めることが、そもそもできない売り方になっているわけです。

そのため、宿泊費の総額を見て高いと感じた気持ちが、そのまま料理への評価に乗ってしまうことがあります。

料理そのものへの不満というより、温泉・客室・体験プログラムを含めた総額への納得感が食事の採点に混ざるという構図ですね。

界の場合、料金に含まれているのは食事と部屋だけではありません。

ブランドとして掲げているこだわりには、温泉、ご当地楽と呼ばれる地域の文化体験、ご当地部屋、そして職人と過ごす手業のひとときまで並んでいます。

滞在まるごとで組まれた料金なので、夕食一食分に換算して他の旅館と比べると、どうしても見劣りする計算になります

この点は食事に限った話ではないので、料金全体が体験に見合っているかという検証のほうで詳しくまとめています。

逆に、料金に納得している人ほど食事の評価も穏やかになる傾向があります。

会席の一品ごとの量ではなく、温泉に浸かったあとに落ち着いて食べる時間そのものを込みで受け取っているからです。

実際、界の夕食は17時30分か19時30分の2部制で運ばれ、食事の時間帯まで滞在の設計に組み込まれています。

温泉に入る時間と食事の時間を組み合わせて過ごす前提なので、食事だけを単品で採点しにくい作りなんですよね。

ここ、気になるところだと思うので、値段と味を切り分けて考えるところから始めてみてください。

セントラルキッチンの影響はある?

まず整理しておきたいのは、確認できる情報と、ネット上の推測が混ざっている点です。

星野リゾートが料理を一括で作って各施設へ配り、現地では盛り付けるだけという運営をしている、という説明は、公式サイトや会社の発表では確認できません

この話は個人ブログやまとめ記事で語られているもので、一次情報に当たると裏づけが見つからないタイプの指摘です。

一方で、星野リゾートが公表している運営体制のほうには、誤解の入口になりそうな特徴があります。

それが2005年から続くマルチタスクという働き方で、1人のスタッフが調理・客室清掃・フロント・レストランサービスの4つの機能を横断して担当します

この仕組みは2014年のポーター賞でも評価されていて、部屋あたりの従業員数を抑えながら運営できる点が特徴とされています。

業務の移動を15分刻みで記録するワクログという仕組みまで自社で用意し、時間帯ごとの忙しさに合わせて人を動かしているそうです。

つまり、厨房に一生をかけた専任の板前だけが立っているという、伝統的な旅館のイメージとは前提が違うわけです。

ここを知らずに泊まると、手をかけた料理という期待と実際の運営設計がずれて、冷凍っぽいという言葉に置き換えられてしまうのだと考えられます。

ただし、調理そのものが施設で行われていないという意味ではありません。

各施設の食事ページには、その土地の食材を使った主菜や締めが具体的に書かれていて、提供時間も宿ごとに設定されています。

界 別府なら豊後鍋の出汁をかけたりゅうきゅう出汁茶漬け、界 霧島ならかつお出汁で締める細麺の蕎麦といった具合に、締めの一品まで宿ごとに違う内容です。

配って盛るだけの運用であれば、締めや出汁の取り方までここまで分かれる説明にはなりません。

もちろん、下ごしらえの一部を集約している可能性まで否定できるわけではありません。

ただ、それを裏づける発表が見当たらない以上、断定して語れる話ではないというのが現時点の整理です。

味の好みが合わなかったという感想と、工場で作られたものが出てきたという指摘は、まったく別の話として読み分けたほうが実態に近いですよ。

「界」の食事はどこも同じなのか?

これは口コミでよく見かける説ですが、公式に出ている献立を並べると、そのままでは当てはまりません。

界は全国24施設を展開していて、ブランドのこだわりのひとつに日本旅会席が掲げられています。

地元食材と郷土料理から着想した会席という設計なので、施設が変われば主菜も締めも入れ替わります

下記の表は、公式の食事案内から会席の名前と中身を並べたものです。

施設 夕食の会席名 主菜・締め ご当地朝食
界 加賀 北陸海宝会席 とろける蒸し鮑、のどぐろとふぐの魚醤出汁しゃぶしゃぶ めぎす汁の和食膳
界 出雲 福神会席 大穴子と地鶏のうず煮鍋 あらめ磯鍋の和食膳
界 別府 豊後鍋とりゅうきゅうの会席 豊後鍋、りゅうきゅう出汁茶漬け ごまだしの海鮮汁の和食膳
界 霧島 薩摩しゃぶしゃぶ会席 かつお出汁で食べる黒豚のしゃぶしゃぶ さつま汁の和食膳

会席の名称からして重なっていませんし、主菜も鮑・穴子・豊後鍋・黒豚とばらばらです。

朝食もめぎす汁からさつま汁まで別物で、同じ献立を配っているという説明では説明がつきません。

さらに、季節によって献立ごと入れ替わる施設もあります。

界 加賀は2026年11月7日から2027年3月20日まで活ずわい蟹会席、界 出雲は2026年11月8日から2027年3月10日まで八雲立つ蟹会席が登場します

同じ宿でも訪れる季節が違えば、主役の食材そのものが入れ替わるということですね。

界 加賀には、1人あたり1.5杯をすべて活蟹で構成する極みの会席まで用意されています。

同じ施設のなかでも、選ぶプランによって食べるものが変わる作りになっています。

では、なぜどこも同じという感想が出るのでしょうか。

共通しているのは料理の中身ではなく、器を使った演出、先付から締めへ進む会席という形式、そして夕食が17時30分と19時30分の2部制という運び方のほうだからです。

加えて、界は温泉・ご当地楽・ご当地部屋・手業のひとときという柱を全施設で共有しています。

滞在の骨格が揃っているぶん、二度目の界では料理よりも先に流れのほうへ既視感が向く、というのが実態に近い読み方だと思います。

がっかりしたという意見の共通点

落胆したという口コミを読み込んでいくと、指摘されている中身は意外と限られた型に収まります。

味がまずいと書かれている投稿でも、よく読むと量・温度・特別感という3点のいずれかに集中していることがほとんどです。

下記の表は、食事に関する落胆の声を種類ごとに整理したものです。

落胆の種類 よくある書かれ方 背景として考えられること
一品が小さく食べ終えても物足りない 会席は品数で構成するため一皿は小ぶりになる
温度 運ばれた時点でぬるかった コース進行と席数によって配膳の間隔が開く
特別感 思ったより普通の和食だった 派手な高級食材より郷土色を軸に組む設計

ここで大事なのは、どれも味覚そのものへの否定ではないという点です。

会席は一皿を大きくせず、先付から締めまでの流れ全体で満足感を作る組み立てなので、一皿ずつの満腹感を基準にすると必ず物足りなく感じます

界の献立も、先付から始まって主菜へ進み、出汁を使った締めで終わる構成が基本です。

界 霧島の先付があくまきをアレンジした一品であるように、序盤の小さな皿にこそ土地の色が置かれています。

ここを流し見して主菜だけを覚えていると、量が少なかったという記憶だけが残りやすいわけです。

温度についても、2部制で席を回す以上、コースの進み方には一定の間隔が生まれます。

鍋やしゃぶしゃぶが主菜になる施設なら卓上で仕上げるので、この心配は小さくなります。

特別感についても、界は郷土料理から着想するという方針を明示しているので、豪華食材の量で驚かせる方向にはもともと寄せていません。

そのため、大皿でどんと出る豪快な旅館料理を思い描いて予約すると、落差がそのまま評価に出てしまいます。

朝食も同じ考え方で、ごまだしの海鮮汁やさつま汁のように、豪華さではなく郷土色で組まれています。

派手さを期待していると肩透かしですが、その土地の朝ごはんとして見れば筋の通った内容です。

なお、食事以外も含めた落胆の全体像については別記事で詳しく扱っているので、ここでは料理に絞って整理しました。

予約前に会席という形式の性格を知っておくだけで、この手のギャップはかなり減らせるはずですよ。

二度と行かないと言われる理由とは

強い言葉が並ぶ口コミほど、実は食事だけが原因ではないケースが多く見られます。

それでも食事が引き金になっている投稿を抜き出すと、料金への納得感がすでに揺らいでいるところに、量や温度の不満が重なって決定打になるという順番が共通しています。

順序が逆になることは、あまりありません。

料理に多少の不満があっても、温泉や客室に満足していれば、次はプランを変えようという結論に落ち着くからです。

再訪しないという判断は、料理の一点ではなく滞在全体の合計点で下されていると考えたほうが実態に合っています。

もうひとつ多いのが、期待の置き場所を間違えたまま予約してしまったパターンです。

界の会席は郷土料理を土台に組まれるので、地元の名店で食べるような突き抜けた一皿を求めると噛み合いません。

逆に、ビュッフェのある施設を選んだ人が、旅館らしい一品ずつの提供を期待していた場合も同じことが起きます。

ブランドの選び間違いが、そのまま料理への失望として言葉になってしまうわけです。

特に多いのが、星野リゾートという名前だけで選んでしまうケースですね。

OMOはグレードによって夕食の提供がなく、夜に食べる場所を探すことになったと書かれている投稿も見かけます。

これは料理の質ではなく、そのブランドがどこまでを担当しているかという話です。

季節の要素も無視できません。

蟹会席のような期間限定の献立を見て予約したつもりが、実際は通常の会席の時期だったという行き違いも起こります

予約サイトの写真と、実際にその日提供される献立が一致しているとは限らないので、施設の食事案内で提供期間を確かめておくと安心です。

界 加賀や界 出雲のように、蟹会席の提供期間が日付まで公表されている施設もあります。

その期間を外して泊まった人が、写真と違うと感じてしまうのは自然な流れですよね。

食事以外のトラブルも含めた再訪しない理由については、実際に起きた出来事をまとめた記事のほうに整理しています。

食事を理由に強い評価を下している投稿を読むときは、その人が何を楽しみに予約したのかまで見ておくと、自分に当てはまるかどうかを判断しやすくなります。

食事ランキングではどんな評価なのか

順位そのものを追う前に、ランキングが何を測っているのかを押さえておくと迷いが減ります。

じゃらんnetの口コミには料理(夕食)と料理(朝食)が独立した採点項目として用意されていて、総合評価とは別に集計されます

楽天トラベルにも食事の評価をもとにしたランキングがあり、宿ごとの点数が並ぶ仕組みです。

つまり、食事ランキングの数字は専門家の審査ではなく、泊まった人が自分の期待を基準に付けた点の平均ということになります。

審査員が同じ皿を食べ比べて順位を決めているわけではない、というのが前提ですね。

ここを踏まえると、星野リゾートの施設で点数が割れる理由も見えてきます。

下記の表は、同じ食事に対して評価が分かれやすい項目を整理したものです。

評価が割れる項目 高く付ける人の見方 低く付ける人の見方
一皿の量 流れで満たされるのでちょうどよい 金額に対して食べ足りない
味付け 素材が立っていて食べやすい 輪郭がぼやけて印象に残らない
郷土色 その土地でしか食べられない 珍しい食材が出てこない
提供の流れ 会話を挟めて落ち着く 間延びして冷める

同じ料理でも、期待の置き場所が違えば正反対の点数になる項目が並んでいるのが分かると思います。

実際、界のように会席を軸に置く施設ほど、この差は開きやすくなります。

点数を見るときは平均値だけでなく、低く付けた人が何に触れているかまで読むと精度が上がりますよ。

また、季節で献立が入れ替わる施設では、蟹の時期と通常期で満足度が変わることもあります。

順位が上下していても、宿の実力が急に変わったわけではなく、集計期間に含まれる献立が違うだけということもあるわけです。

もうひとつ意識したいのが、施設数の多さです。

界だけで24施設、OMOは18施設あるので、同じブランド名でも並ぶ点数はばらつきます。

ブランド全体の平均を見て判断すると、実際に泊まる一軒の姿からは遠ざかってしまいます。

同じ界でも、蟹の名産地に立つ施設と山あいの施設では、期待される食材からして違います。

ランキングは行き先の候補を絞る道具として使い、最後は泊まる施設の食事ページで主菜と提供時間を確かめるのが確実です。

公式の案内には会席の名前と主菜まで書かれているので、点数よりも確実な判断材料になります。

なお、界ブランドのプラン別に人気を比べた話は別記事で扱っているので、ここでは評価の読み方に絞って整理しました。

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星野リゾートの食事がまずいのは本当?良い評価も紹介

星野リゾートの食事がまずいのは本当?良い評価も紹介

プレミアムホテルの世界線

  • 美味しいと感じる人の意見とは
  • 「貧乏くさい」との評価はなぜ?
  • 料理の見た目や盛り付けはどんな感じなのか
  • 施設ごとの食事の違いはある?
  • 口コミをどう判断すべきか

ここからは、満足したという声の中身と、宿選びで失敗しないための見分け方に移ります。

高く評価している人が何を受け取っているのかが分かると、自分に合う施設の条件もはっきりしてきますよ。

美味しいと感じる人の意見とは

満足したという投稿に共通しているのは、料理を単体ではなく土地の話として受け取っている点です。

界のブランド説明では、こだわりの柱として日本旅会席が掲げられ、地元食材と郷土料理から着想した会席だと明示されています

この前提を知って泊まった人ほど、出てきた一皿がなぜその形なのかを楽しめるわけです。

例えば界 霧島の主菜は、かつお出汁で食べる黒豚のしゃぶしゃぶです。

鹿児島の黒豚は旨味があって脂がさっぱりしているとされ、先付にはあくまきをアレンジした一品が置かれます。

締めはかつお出汁に合わせる細麺の蕎麦で、最初から最後まで薩摩の食文化でつながった構成になっています。

界 加賀なら蒸し鮑とのどぐろ、界 別府なら関アジや関サバに豊後鍋と、その土地で食べる意味がはっきり出た顔ぶれですね。

界 出雲では大穴子と地鶏のうず煮鍋が主役で、出雲大社の神事に由来する料理だと説明されています。

料理の背景まで案内されるので、食べながら土地の話を受け取れるのが強みですね。

朝食も同じ考え方で組まれています。

界 加賀のめぎす汁、界 出雲のあらめ磯鍋、界 別府のごまだしの海鮮汁、界 霧島のさつま汁と、朝の一膳まで郷土色で分けられています

どの施設でも洋朝食を選べるようになっているので、和食が続くのが苦手な方でも調整できます。

朝食の開始時刻も施設ごとに決められていて、界 出雲は7時から、界 加賀や界 霧島は7時15分からの案内です。

この作り込みに気づくと、派手さがないという不満が別の見え方に変わってきます。

もうひとつ挙がるのが、食べる時間そのものへの評価です。

夕食は17時30分か19時30分の2部制で運ばれ、席の間隔にも余裕が取られています。

朝食も7時台から始まり、施設によって最終入店の時刻が決められています。

温泉に入ってから落ち着いて食べる時間まで含めて満足しているという声が多く、味の一点だけで採点していないのが特徴ですね。

あなたが料理に求めているものが土地の物語のほうなら、評価が合いやすいタイプの宿だと言えます。

「貧乏くさい」との評価はなぜ?

なかなか強い言葉ですが、この評価が出る理由はかなりはっきりしています。

高級旅館という肩書きから連想する豪華さと、実際の会席が置いている軸が違うことが出発点です。

伊勢海老を丸ごと、和牛のステーキをどんと、といった分かりやすい贅沢を思い描いて予約すると、ずれが生まれます。

界の会席は郷土料理から着想する設計なので、主役に来るのは黒豚のしゃぶしゃぶや豊後鍋、うず煮鍋といった土地の料理です。

どれも家庭の食卓に近い顔をした料理なので、写真だけで見ると価格帯が伝わりにくい面はあります。

食材の希少さで勝負する構成ではないため、写真で見返したときに地味だと感じる人が出てきます。

量についても、会席は品数を重ねて流れで満たす形式なので、一皿ごとの迫力を基準にすると寂しく映ります

ここに宿泊料金の高さが重なると、金額の割に、という言い方になりやすいわけです。

もうひとつ影響しているのが、比較対象の置き方です。

同じ価格帯で食事に全振りした温泉旅館と並べれば、皿数も食材の格も見劣りして見えることがあります。

星野リゾートは温泉、客室、ご当地楽と呼ばれる体験プログラムまで含めて料金を組んでいるので、食事だけを切り出した比較では不利になりやすい構造です。

職人と過ごす手業のひとときのように、料理以外へ配分されている要素も少なくありません。

そこに価値を感じない旅なら、同じ金額を食事重視の宿へ振り向けたほうが満足度は上がります。

逆に、温泉と文化体験まで込みで受け取る旅なら、同じ金額でも印象はまったく変わってきます。

朝食が地味に見えるという声も同じ理由です。

めぎす汁やごまだしの海鮮汁は郷土の家庭料理が下敷きなので、豪華な洋食ビュッフェを思い描いていると物足りなく映ります。

ただ、器や盛り付けについては評価が高く、貧相だという評価はあまり見かけません。

不満が集まっているのは、あくまで食材の格と量のほうだと分かります。

界 出雲では出雲大社の大国様にちなんだ縁起のよい器を使うなど、器そのものが見せ場に組み込まれているからです。

豪華に見せる方向ではなく、土地の文脈で見せる方向へ力を入れている、と言い換えてもいいかもしれません。

この評価がどこから広がったのか、食事以外の要素も含めた背景は貧乏くさいと言われる評判の全体像のほうにまとめてあります。

豪華さを求めるなら特別会席へのアップグレードという選択肢もあるので、基本プランだけで判断しないほうがいいですよ。

料理の見た目や盛り付けはどんな感じなのか

見た目についての評価は、味の評価よりも安定して高い傾向があります。

界では器の選び方と盛り付けがブランドのこだわりに組み込まれていて、料理と一緒に土地の文化を見せる作りになっています

界 出雲では出雲大社の大国様にちなんだ縁起のよい器で会席が用意されるなど、器に意味を持たせた演出が入ります。

料理を載せる皿が、その土地の物語を語る役割まで持たされているわけですね。

先付のように小さな器が並ぶ場面では、色の置き方や季節のあしらいで見せ場が作られます。

写真を撮りたくなったという感想が多いのはこのあたりですね。

特に会席の序盤は、少量の料理を複数の器に散らして構成するため、卓上の見え方がいちばん華やかになります。

反対に、鍋やしゃぶしゃぶが主菜になる場面では、卓上の見た目は落ち着いた印象へ変わります。

界 別府の豊後鍋や界 霧島の黒豚しゃぶしゃぶは、まさにその形ですね。

一方で、想像より控えめだったという声もあります。

公式サイトやSNSで見る写真は最も見栄えのする角度で撮られているため、実物と印象が違うと感じることがあります

特に、蟹会席のような季節限定の献立の写真を見て通常期に泊まると、落差を感じやすくなります。

予約前に、その時期に提供される会席の名前まで確かめておくと安心です。

ビュッフェ形式の施設では、また性格が変わります。

自分で取り分ける以上、皿の上の完成度は宿ではなく自分の盛り方に左右されるからです。

盛り付けの美しさを軸に選ぶなら、ビュッフェ中心の施設より会席を出す界のほうが期待に沿いやすいと言えます。

なお、界で使われている食器そのものに興味がある方も多いのですが、そちらは別記事で詳しく扱っています。

施設ごとの食事の違いはある?

違いはかなり大きく、しかもブランドの段階であらかじめ決まっています。

星野リゾートは星のや9施設、界24施設、リゾナーレ8施設、OMO18施設、BEB4施設という構成で、それぞれ食事の設計が別物です

下記の表は、ブランドごとの食事の考え方を並べたものです。

ブランド 施設数 食事の基本設計
星のや 9施設 その地の風土と文化をテーマにした料理
24施設 日本旅会席の夕食とご当地朝食
リゾナーレ 8施設 生産者を伝えるコース料理と地域色のビュッフェ
OMO 18施設 グレードで朝食の形が変わる
BEB 4施設 24時間のカフェラウンジ中心で持ち込みも歓迎

特に分かりやすいのがOMOです。

OMO1は朝食の提供がなく、OMO3はグラブ&ゴー、OMO5はカフェスタイル、OMO7はビュッフェ朝食にレストランとカフェが付きます

数字がそのまま食事の充実度を示しているので、予約前に見分けられる仕組みになっています。

ここを知らずにOMOへ泊まると、夕食が付いていないという不満につながりがちです。

街ナカのホテルとして周辺の店で食べる前提に立っているので、料理の質とは別の話だと分けて考えたいところです。

リゾナーレは、コース料理とビュッフェの両方を持つのが特徴です。

公式の説明でも、生産者の想いを引き出すコース料理と、地域らしさを詰め込んだビュッフェの両輪が示されています。

家族で自由に選びたいときと、腰を据えて味わいたいときで、同じ施設のなかでも選び分けができます。

BEBは飲食物の持ち込みが歓迎されていて、24時間のカフェラウンジで気ままに過ごす設計です。

ルーズに過ごすことをうたっているブランドなので、旅館の食事像を当てはめること自体が噛み合いません。

星のやは、その土地の風土や歴史をテーマに据えた滞在を掲げ、料理も施設ごとにテーマが変わります。

同じ会社が運営していても、界とOMOでは食事に期待できる中身がまるで違うということです。

予約前にブランド名とグレードを見るだけで、夕食の有無や朝食の形はおおよそ判断できます。

まずいという評価を読むときは、どのブランドの、どのグレードの話なのかを確かめてください。

口コミをどう判断すべきか

口コミを読むときにいちばん効くのは、その投稿がいつの体験なのかを確かめることです。

星野リゾートは献立を季節で入れ替えるうえ、改装のために長期休館へ入る施設もあり、過去の口コミが現在の内容を指していない場合があります

例えば界 日光は2024年3月1日から改装のため長期休館に入っていて、再開時期は公表されていません。

日光の湯波を使った料理を目当てに探しても、いま予約できる施設ではないわけです。

数年前の投稿がそのまま検索結果に残るので、日付の確認は最初にやっておきたい作業ですね。

次に見るのが、書き手が何を基準に採点しているかという点です。

量が足りないという投稿はボリュームを重視する人の基準、味が薄いという投稿は濃い味付けを好む人の基準で書かれています。

自分と同じところを見ている投稿だけを拾えば、星の数そのものより役に立つ情報になります

三つめは、具体性です。

まずかったという一行より、締めの茶漬けが好みではなかった、配膳の間隔が空いて冷めたという投稿のほうが、自分に起きるかどうかを判断できます。

料理名が書かれている投稿なら、公式の食事ページと突き合わせて内容を確かめることもできます。

四つめは、プランの確認です。

界には基本の会席のほかに特別会席へのアップグレードがあり、同じ宿でも食べたものが違えば感想も変わります。

どのプランでの感想なのかが書かれていない投稿は、参考にする重みを下げておくと安全です。

五つめは、施設名まで見ることです。

星野リゾートとだけ書かれた投稿は、界の会席の話なのかOMOの朝食の話なのかが分かりません。

ブランドが違えば食事の設計そのものが違うので、施設名のない感想は判断材料になりにくいのです。

界の会席への不満を読んで、OMOの予約をためらうのは筋が通りません。

同じ理由で、ある施設の高評価が別の施設にそのまま当てはまるわけでもありません。

最後に、良い評価と悪い評価を同じ数だけ読んでみてください。

片方に寄せて読むと期待の置き場所がずれてしまうので、両方を突き合わせるのがいちばん確実な方法ですよ。

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総括:星野リゾートの食事はまずいのか評価の実態

  • まずいという評価は味そのものより期待との差で生まれている
  • 星野リゾートはブランドごとに食事の設計がまったく違う
  • 一括調理して盛るだけという説明は公式には確認できない
  • 公表されているのは2005年開始のマルチタスクという運営体制
  • 調理・清掃・フロント・接客の4機能を1人が横断して担当する
  • 界は全国24施設で日本旅会席を掲げている
  • 界 加賀は北陸海宝会席で蒸し鮑とのどぐろが主役
  • 界 霧島は薩摩しゃぶしゃぶ会席で黒豚が主菜になる
  • 朝食もめぎす汁やさつま汁など施設ごとに別物
  • 共通するのは献立ではなく会席という形式と2部制の運び方
  • 落胆の中身は量・温度・特別感の3つに集中している
  • 会席は一皿を大きくせず流れ全体で満足感を作る組み立て
  • じゃらんは料理(夕食)と料理(朝食)を別項目で採点する
  • OMOはグレードの数字がそのまま食事の充実度を示す
  • 界 日光は2024年3月1日から長期休館で口コミの鮮度に注意

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