星野リゾートのマットレスは日本ベッド製|ふわくもスリープの正体

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星野リゾートに泊まって、あの寝心地をもう一度味わいたいと思った人は多いはずです。

結論から言うと、温泉旅館ブランド「界」で使われているのは日本ベッドと共同開発したオリジナルマットレス「ふわくもスリープ」で、これは施設専用のため一般には売られていません。

ただ、同じ考え方でつくられた市販モデルは実在していて、「シルキーパフ」と「シルキーシフォン」ならショールームで寝比べることもできますよ。

この記事では、メーカーはどこなのか、界とOMOで寝具が同じなのか、買えるものと買えないものはどこで線が引かれるのかを、公式の情報をもとに整理していきます。

記事のポイント

①:採用マットレスは日本ベッド製

②:ふわくもスリープは界の専用品

③:市販はシルキーパフとシフォン

④:体感は界の宿泊かショールーム

星野リゾートのマットレスの魅力と特徴

星野リゾートのマットレスの魅力と特徴

プレミアムホテルの世界線

  • マットレスのメーカーはどこ?
  • 日本ベッドの技術とこだわり
  • 界のマットレスと布団の違い
  • ふわくもスリープマットレスの特徴
  • シルキーパフとシルキーシフォンの違い

ここではまず、どこのメーカーが手がけているのかという一番の疑問から順に見ていきます。

メーカーの素性がわかると、界の客室にあるあの寝具が布団なのかマットレスなのか、そして市販品とどうつながっているのかが一本の線で理解できるようになりますよ。

マットレスのメーカーはどこ?

星野リゾートのマットレスを手がけているのは、日本ベッド製造株式会社です。

これは推測ではなく、日本ベッドが公開しているホテル・宿泊施設向けの納入実績に「星野リゾート(星のや・界・リゾナーレ 他)」と社名が明記されています。

同じ実績欄には、迎賓館赤坂離宮・京都迎賓館・帝国ホテル・The Okura Tokyo・ホテルニューオータニ・パークハイアット東京といった名前が並びます。

つまり、国の迎賓施設や老舗ホテルと同じ供給元が、星野リゾートの客室にも入っているということです。

日本ベッドは1926年(大正15年)創業で、国内のベッドメーカーとしては最も古い部類に入ります。

創業者の宇佐見竹治は帝国ホテルに勤めていた人物で、仕事で欧州を訪れるうちに「ベッドで眠る」暮らしを日本に持ち込みたいと考え、大田区池上で日本羽根工業社を立ち上げました。

帝国ホテルとの縁がそのまま最初の納入先になり、そこから宮内庁や迎賓館へと広がっていった流れです。

下記の表は、メーカーの素性を一目で確認できるようにまとめたものです。

確認項目 内容
社名 日本ベッド製造株式会社
創業 1926年(2026年で100周年)
創業者 宇佐見竹治(元・帝国ホテル勤務)
主な納入先 迎賓館赤坂離宮・京都迎賓館・帝国ホテル
星野リゾートでの記載 星のや・界・リゾナーレ 他
界での採用モデル ふわくもスリープ(共同開発品)

ここで押さえておきたいのは、星野リゾートの寝具が「日本ベッドのカタログ品をそのまま入れたもの」ではないという点です。

界に入っているのは共同開発したオリジナルで、同じものを店頭で探しても見つかりません。

そのあたりの線引きは、この後の見出しで具体的に整理していきます。

日本ベッドの技術とこだわり

日本ベッドの代名詞は「シルキーポケット」と呼ばれるポケットコイル構造です。

ポケットコイルは一つひとつのコイルが袋に入って独立して動く仕組みで、体のラインに沿って沈み込みが分かれるのが特徴になります。

日本ベッドの場合はこの密度が段違いで、シングルサイズに1,200個のコイルを組み込んでいます。

従来型のポケットコイルマットレスと比べておよそ2倍という高密度で、点で支える面が細かくなるぶん、体の凹凸に素直に追従します。

この超高密度構造は、日本ベッドが世界で初めて実現したものとして紹介されています。

コイルを細く小さくして本数を増やすと、袋の縫製も詰め込みも一気に難しくなるため、量産だけを考えると割に合わない作り方でもあります。

ふわくもスリープに使われているスプリングについても、公開されている開発の経緯に具体的な説明があります。

迎賓館へ納めているものと同じタイプの高級スプリングを土台にして、その上にラグジュアリーな感触のウレタン、さらにややハード感のあるフェルトを重ねる構成です。

柔らかい層だけを積むと体が沈んで寝返りが打ちにくくなるため、硬さの違う層を順番に重ねて沈み込みを止めているわけですね。

もう一つ特徴的なのが、エッジテープの扱いです。

通常のマットレスは四辺をテープで締めて角を立てますが、ふわくもスリープではエッジテープを片側のみに装着し、布団のような丸みとふんわり感を出しています。

和室に置いたときに、四角い塊が居座っている感じにならないための工夫です。

日本ベッドは自社で製造を行い、詰め物の量や縫製に職人の手仕事を残していることを公表しています。

創業から100年近く同じ土地で作り続けてきた蓄積が、そのまま仕様の引き出しになっているわけですね。

大量生産の型に押し込まず、施設ごとの要望に合わせて仕様を組み替えられるのは、この体制があるからこそですよ。

界のマットレスと布団の違い

界の客室写真を見て「これは布団なのでは」と感じた人は、かなり多いと思います。

実際には、畳の間に低いベッドを置いたローベッドスタイルで、その上にふわくもスリープマットレスが載っている構成です。

見た目は敷き布団に近いのに、中身はポケットコイル入りのマットレスという、和洋の折衷になっています。

この形になった理由は、開発時の要望にはっきり表れています。

星野リゾート側が日本ベッドに出した条件が、「布団のように角が丸い」「ふんわり感がある」「空間を邪魔しない厚み30cm以下」という三つでした。

最終的には30cmよりさらに薄い厚み20cmに落とし込まれています。

和室で圧迫感を出さないことに加え、日本特有の多湿への対策も理由として挙げられています。

下記の表で、和布団との違いを具体的に整理してみます。

比較項目 界のふわくもスリープ 一般的な和布団
構造 ポケットコイル+ウレタン+フェルト 綿やポリエステルの詰め物
厚み 20cm 数cm〜10cm程度
設置 畳の上のローベッドに常設 毎回敷いて畳む
体の支え方 コイルが点で分散して支える 床の硬さが伝わりやすい
見た目 角が丸く布団に近い 布団そのもの

寝心地の差が一番出るのは、腰まわりだと言われています。

床に直接敷く布団は体重の集まる部分が押し返されますが、コイルが入っていればその部分だけ沈んで支えが分散します。

界では枕や掛け布団、リネンもこのマットレスに合わせて選ばれており、寝具一式で一つの寝心地をつくっている形です。

枕は頭の形や重さに合わせてフィットしつつ支えも残る仕立てで、掛け布団は軽くて温かい素材が選ばれています。

畳の間にいながらベッドの快適さで休める、というのが界の説明する客室の姿です。

ふわくもスリープマットレスの特徴

ここ、意外と知られていないのですが、ふわくもスリープは最近できたものではありません。

星野リゾートの発表によると、導入開始は2012年で、すでに10年以上使われ続けている寝具です。

2025年4月に出された発表の時点で、全国20施設の界に導入されていると案内されています。

界ブランド自体は23施設の展開なので、ごく一部の特別な宿だけに入っている、という性格のものではありません。

開発のきっかけは、星野リゾート代表の星野佳路が語った「1泊、2泊ならこんなマットレスに寝てみたい」という発想でした。

毎日使う自宅のベッドとは目的が違い、温泉旅行の一泊二日や二泊三日だからこそ許される贅沢な寝心地を狙う、という考え方です。

日本ベッド側は宇佐見壽治が対応し、両社の社長対談として開発の経緯が公開されています。

名前の由来も素直で、ふわふわの雲の上で眠るような感覚を味わってほしいという意図から「ふわくもスリープ」と名付けられました。

下記の表は、公開されている仕様をまとめたものです。

項目 公表されている内容
名称 ふわくもスリープマットレス
開発 星野リゾート×日本ベッドの共同開発
導入開始 2012年
導入規模 全国20施設の界(2025年4月の発表時点)
厚み 20cm
構成 高級スプリング+ウレタン+フェルト+エステル綿
一般販売 なし(施設専用)

界では、マットレス単体ではなく滞在全体で眠りを整える組み立てになっています。

ぬる湯37〜38度とあつ湯41.5度の2浴槽を用意する施設があり、就寝前には全客室で蒸し生姜湯が提供されます。

朝は現代湯治体操が全施設で行われ、入浴と体操と寝具をひとまとめにした提案になっているわけですね。

背景として、旅の目的に深い眠りを挙げる人が半数にのぼるという調査結果も公表されています。

シルキーパフとシルキーシフォンの違い

ふわくもスリープが買えない以上、現実的な選択肢はこの2モデルになります。

どちらも日本ベッドのシルキーポケットシリーズの高感触モデルで、ふわくもスリープのベースにあたる位置づけとして販売店でも案内されています。

違いは、ざっくり言えばコイルの線径と詰め物の性格です。

シルキーパフは、表層部にエステル綿、中層部にノアフォームウレタン、深層部にポケットコイルを重ねた三層構造です。

コイルの線径はシリーズで最も細いφ1.2で、日本ベッドのマットレスの中でいちばん柔らかい部類に入ります。

雲の上に寝ているようなふんわり感、という表現が使われるのはこちらですね。

一方のシルキーシフォンは、表面層にエステル綿と高比重・高弾性ウレタンを使い、下層にφ1.3のシルキーコイルを組み合わせています。

線径が一段太いぶん標準的なかたさに寄り、ふんわりした感触の中にもモチッとした弾力が残ります。

柔らかすぎるマットレスが苦手な人や、寝返りのしやすさを重視する人に向く性格です。

下記の表は、公式に公開されているサイズと税込価格を並べたものです。

サイズ 寸法 コイル数 価格(税込)
シングル W98×L195×H24cm 1,200個 258,500円
セミダブル W120×L195×H24cm 1,520個 280,500円
ダブル W140×L195×H24cm 1,760個 302,500円
クイーン W160×L195×H24cm 2,000個 324,500円
キング W180×L195×H24cm 2,280個 390,500円(シフォンのみ)

価格とサイズ展開はほぼ共通で、キングサイズはシルキーシフォンに用意されています。

厚みはどちらも24cmなので、界の20cmより少し厚い点は覚えておくとよいですよ。

どちらを選ぶかは好みと体格で変わるので、寝比べてから決めるのが確実です。

星野リゾートのマットレスの選び方と購入方法

星野リゾートのマットレスの選び方と購入方法

プレミアムホテルの世界線

  • ふわくもスリープマットレスは購入できる?
  • 日本ベッド 星野リゾート キャンペーン情報
  • omoのマットレスはどんなもの
  • 日本ベッド ふわくもスリープを体験できる場所
  • 星野リゾート 界の布団は購入可能?
  • 高級ホテルの寝心地を自宅で再現する方法

ここからは、買えるもの・買えないもの・試せる場所という実務的な話に移ります。

ネット上には憶測まじりの情報も混ざっているので、公式に確認できる範囲と確認できない範囲を分けながら整理していきますね。

ふわくもスリープマットレスは購入できる?

結論から言うと、ふわくもスリープマットレスは一般向けに販売されていません

星野リゾートの界のために開発された施設専用品で、日本ベッドのカタログにも型番として載っていない製品です。

日本ベッドを扱うベッド専門店の説明でも、「オリジナルマットレスのため購入することはできません」とはっきり書かれています。

探し方が悪いのではなく、そもそも流通していないと考えて問題ありません。

そのうえで、専門店が代替として案内しているのがシルキーパフとシルキーシフォンの2モデルです。

どちらも高密度ポケットコイルに専用のウレタンと側生地を組み合わせており、包み込まれるようなフィット感という方向性は共通しています。

この2モデルが代替として挙がるのは、単に値段帯が近いからではなく、ふわくもスリープのベースそのものだと説明されているからです。

販売店の説明では、この2モデルの差はコイル線径による硬さの違い程度とされています。

ただし、界のものと完全に同じ寝心地になるわけではない点は理解しておきたいところです。

厚みが20cmと24cmで違い、エッジテープの仕様も界のものは片側のみという特別仕立てになっています。

同じ血筋の兄弟モデル、という距離感で捉えるのが実態に近いですよ。

逆に言えば、界の寝心地の骨格にあたる部分は市販品でもきちんと手に入るということでもあります。

日本ベッド 星野リゾート キャンペーン情報

この見出しで検索する人は、たいてい「宿泊者が寝具を安く買える制度があるのでは」と考えていると思います。

ただ、星野リゾートの宿泊者を対象にした寝具の割引制度は、公式の案内では確認できません

宿泊者限定のマットレス体験会や工場見学ツアーについても、両社の公表情報の中に該当する案内は見当たりませんでした。

実際に確認できるのは、むしろ逆向きの企画です。

日本ベッドの製品を買った人に、星野リゾートで使える宿泊ギフト券が当たるという形の販売店キャンペーンが実施されてきました。

下記の表は、確認できた実施例を整理したものです。

実施内容 対象 特典
宿泊ギフト券プレゼント シルキーポケットシリーズのマットレスまたはそれを含むベッド購入者 抽選10名に5万円分
フェア時の枕プレゼント フェア期間中のマットレス購入者 星野リゾートの客室で使われる枕

宿泊ギフト券のキャンペーンは2024年3月末までの購入分が対象で、すでに終了しています。

枕のプレゼントについても、販売店が開催するフェアに合わせた企画という位置づけでした。

つまり、常設の制度ではなく、時期と店舗によって現れたり消えたりする類のものです。

現在の日本ベッドのお知らせを見ると、掲載されているのは新商品発表会2026のトークショーや100周年記念の企画、ショールームのセミナー案内などが中心です。

星野リゾートとのコラボ企画は、現時点では掲載されていません。

購入を検討していて特典も狙いたい場合は、日本ベッド公式と取扱店のフェア情報を折に触れて見ておくのが現実的な方法になります。

omoのマットレスはどんなもの

OMOのマットレスについては、まず事実関係を正確にしておく必要があります。

日本ベッドが公開している納入実績の表記は「星野リゾート(星のや・界・リゾナーレ 他)」であり、OMOの名前は挙がっていません

「他」に含まれている可能性は残りますが、公表情報からOMOのマットレスが日本ベッド製だと断定することはできない状況です。

OMO各施設の使用メーカーについても、星野リゾート側から公式な案内は出ていません。

はっきりしているのは、OMOにふわくもスリープは導入されていないということです。

星野リゾートの発表では、ふわくもスリープの導入先は一貫して温泉旅館ブランドの界と説明されています。

ブランドの狙いが違うので、これは自然な話ですよね。

界が温泉旅行のショートステイに贅沢な眠りを用意するブランドなのに対し、OMOは街を楽しむための都市観光ホテルです。

客室もローベッドの和室ではなく、OMO5東京五反田のようにゆとりあるキングベッドを備えた洋室が中心になります。

ベッドをくっつけて使える客室を用意する施設もあり、同行者の構成に合わせた設計が前面に出ています。

寝具の型番を追うよりも、部屋タイプとベッドサイズで選ぶほうが実態に合ったブランドだと言えますよ。

日本ベッド ふわくもスリープを体験できる場所

ふわくもスリープそのものを試せる場所は、実はかなり限られています。

市販されていない以上、導入されている界に宿泊するのが唯一の方法です。

ここで一つ補足しておくと、特定の数施設だけに置かれているわけではありません。

星野リゾートの発表では全国20施設の界に導入されているとされているので、行き先の選択肢は思っているより広いです。

どの界に泊まるかで迷う場合は、界の人気ランキングとエリア別の比較をまとめた記事も参考になります。

一方で、シルキーパフとシルキーシフォンなら各地のショールームで寝比べができます。

下記の表は、日本ベッドが公開しているショールームの一覧です。

エリア 名称 予約
東京 日本ベッドショールーム 青山 受付中
神奈川 新横浜ショールーム 受付中
愛知 名古屋ショールーム 受付中
大阪 大阪ショールーム 受付中
広島 広島ショールーム 受付中
福岡 福岡ショールーム 受付中
宮城 仙台ギャラリー 各ページで案内
東京 池上ショールーム 休館中

ショールームは予約制が基本で、公式サイトの予約フォームか電話から申し込む形になります。

名古屋ショールームであれば営業時間は11時から18時で、こちらも予約制での案内になっています。

過去には大阪ショールームでシルキーポケットマットレスの体感フェアが開かれるなど、シリーズをまとめて寝比べられる機会も設けられてきました。

大阪ショールームのように、人目を気にせず寝比べられる個室型の体感コーナーを設けている拠点もあります。

臨時休館の案内が出ることもあるので、訪問日が決まったら各ショールームのページを見ておくと安心です。

星野リゾート 界の布団は購入可能?

まず、ここで言う「布団」が何を指すかで答えが変わります。

マットレス本体、つまりふわくもスリープについては、購入する手段はありません

掛け布団や枕についても、星野リゾートが通信販売の窓口を用意しているという公式の案内は確認できませんでした。

星野リゾートの公式サイトで販売されているのは宿泊ギフト券が中心で、寝具の通販ページは見当たりません。

各施設のショップは、その土地ならではの品を扱う売店という性格が強いです。

たとえば界 遠州の売店は、地元の伝統織物である遠州綿紬を軸に商品を並べています。

同じ界 遠州には、京都の大東寝具が手がける紬生地の座椅子と座布団が採用されており、こちらは納品事例として公開されています。

大東寝具は1925年に京都で創業し、およそ100年にわたって布団の製造と販売を続けてきた会社です。

客室の設えは、マットレス一社ですべてが賄われているわけではなく、こうした複数の作り手の品が組み合わされて出来上がっています。

客室で気に入ったものが必ず売店にあるとは限らないので、気になる品があればその場でスタッフに聞くのが確実ですね。

宿の備品が市販されているかどうかは、品目によって本当にまちまちです。

星野リゾートの場合、作務衣の持ち帰りと販売の扱いのように、条件つきで手に入るものもあります。

寝具に関しては、市販のシルキーパフやシルキーシフォンを選ぶのが遠回りに見えて一番近い道になります。

高級ホテルの寝心地を自宅で再現する方法

自宅で界の眠りに近づけたいなら、順番があります。

最優先はマットレス本体で、シルキーパフかシルキーシフォンを選ぶことです。

ふわくもスリープのベースにあたるモデルなので、コイルの密度と詰め物の方向性がそのまま引き継がれています。

柔らかく包まれる感覚を求めるならパフ、寝返りのしやすさを重視するならシフォン、という分け方が目安になりますよ。

予算の都合でサイズを落とす場合も、シリーズ自体を変えないほうが狙った寝心地に近づきます。

シングルでもコイルは1,200個入っているので、体を点で支えるという設計そのものはサイズに関係なく効いてくるからです。

次に効くのが、マットレスの上に載せる層です。

界では枕・掛け布団・リネンがマットレスに合わせて選ばれており、寝具一式で寝心地が組み立てられています。

マットレスだけ入れ替えても、枕の高さが合っていなければ首や肩の負担は残ります。

順番としては、まずマットレスを決めて、その沈み込み量に合わせて枕の高さを調整するのが失敗の少ないやり方です。

最後に、置き方です。

界の客室は畳の間に低いベッドを据えたローベッドスタイルで、厚み20cmという数字も和室での圧迫感を避けるために選ばれたものでした。

脚の高いベッドフレームではなく、低いフレームや直置きに近い形にすると、あの落ち着いた空気に寄せやすくなります。

照明を暖色に落とす、寝る前に温かい飲み物をとるといった滞在の流れも、界が蒸し生姜湯で実践している考え方と同じですね。

入浴についても、界はぬる湯とあつ湯を用意して体温の上げ下げを設計しています。

自宅で完全に同じことはできませんが、就寝の少し前にぬるめの湯に浸かるだけでも流れは近づけられますよ。

なお、高級ホテルの寝心地といっても、採用メーカーはブランドごとに大きく違います。

たとえばシモンズ製を採用するリッツカールトンの事例は、日本ベッド路線とはまったく別の設計思想です。

自分がどのホテルの寝心地を再現したいのかを決めてから機種を選ぶと、失敗が減りますよ。

総括:星野リゾートのマットレスの特徴と選び方

  • 星野リゾートのマットレスは日本ベッド製造が手がけている
  • 公式の納入実績に星のや・界・リゾナーレと明記されている
  • 日本ベッドは1926年創業で2026年に100周年を迎える
  • 迎賓館赤坂離宮や帝国ホテルにも納入している老舗である
  • 界の採用モデルはふわくもスリープマットレスという共同開発品
  • ふわくもスリープの導入開始は2012年で10年以上の実績がある
  • 2025年4月の発表時点で全国20施設の界に導入されている
  • 厚みは20cmで和室の圧迫感と多湿を考えて決められた
  • 迎賓館と同じタイプの高級スプリングを土台に使っている
  • エッジテープを片側のみに付けて布団のような丸みを出している
  • ふわくもスリープは施設専用で一般販売されていない
  • 市販の近いモデルはシルキーパフとシルキーシフォンである
  • パフはφ1.2で最も柔らかくシフォンはφ1.3で標準的である
  • 両モデルともシングル258,500円・厚み24cmで展開されている
  • OMOは納入実績に名前がなくメーカーを断定できない

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