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星野リゾートを「危ない」と感じて検索している人は、決して少なくありません。
先に結論をお伝えすると、経営破綻が近づいていることを示す公的な情報は確認できず、グループのリートは黒字を維持したうえで長期発行体格付はA+(安定的)に据え置かれています。
ただ、危ないという言葉には経営の不安、施設の安全性、企業文化への違和感という別々のものが混ざっているので、この記事ではその3つを切り分けながら、確認できる数字と確認できない噂の境目を整理していきます。
①:経営は回復し格付はA+で安定
②:赤字や借金の公表値は限られる
③:閉鎖の多くは運営受託の終了
④:不安材料はインバウンド依存
星野リゾートが危ない理由を徹底解説
- 経営状況は本当に大丈夫なのか
- 借金や赤字の実態と公開情報
- 正体は運営に特化した会社
- 潰れる確率と倒産リスクの現在地
- 宗教で怪しいと言われる理由
まずは、危ないという言葉のうち「経営が危ない」という部分から見ていきます。
ここでは、数字として確認できるものと、噂の域を出ないものを分けて並べていきます。
経営状況は本当に大丈夫なのか
結論から言えば、破綻が近いことを示す情報は見当たらず、指標のうえではむしろ回復した状態が続いています。
まず押さえておきたいのが、星野リゾートは非上場の企業グループで、運営会社の売上高は「当社規定により非公表」とされている点です。
ただし、グループには東京証券取引所に上場している星野リゾート・リート投資法人があり、こちらは決算を開示しています。
下記の表は、外部から確認できる主な指標をまとめたものです。
| 項目 | 確認できる内容 | 確認元 |
|---|---|---|
| 営業収益 | 9,344百万円(2026年4月期) | 星野リゾート・リート投資法人 |
| 当期純利益 | 3,997百万円(同期) | 同上 |
| 総資産額 | 2,572億円 | 同上 |
| リートの長期発行体格付 | A+(安定的) | 日本格付研究所 |
| 運営会社の売上高 | 非公表 | 星野リゾート・マネジメント |
リートは2026年4月期に黒字を確保し、1口当たりの分配金は6,832円で着地しています。
日本格付研究所は2026年3月25日に、この格付をA+のまま据え置くと公表しました。
その際の説明では、訪日外国人観光客が過去最多を更新するなか、直近1年のRevPARがコロナ前を大幅に上回っていることが評価の根拠として挙げられています。
RevPARは販売可能な客室1室あたりの売上高を指す指標で、稼働率と客室単価の両方を反映します。
ただし、これはリートが保有する物件群の話で、グループ全体が同じ動きとは限りません。
それでも、破綻が迫っている企業の関連法人が黒字を積み上げ、格付が据え置かれるという状況は考えにくいでしょう。
不安の材料があるとすれば、業績そのものよりも、施設数を伸ばし続ける拡大のスピードのほうです。
星野リゾートは国内外で70を超える施設を運営し、2026年には8施設を新たに開業する計画を公表しており、人と現場を同時に増やす負荷は小さくありません。
危ないという言葉が向けられているのは、財務の危うさよりも、この負荷の部分だと考えたほうが実態に近いですよ。
借金や赤字の実態と公開情報
借金や赤字については、断定できる公表値がほとんど存在しないというのが正確なところです。
非上場である以上、有利子負債の残高も、単年度の損益も、外部からは追えません。
そのため、ネット上で見かける「多額の借金を抱えている」という記述には、裏づけとなる一次情報が付いていないことがほとんどです。
一方で、確認できる情報もあります。
星野リゾートは2013年に星野リゾート・リート投資法人を立ち上げ、東京証券取引所へ上場させました。
これは、施設の不動産をリートが保有し、星野リゾートが運営を担うという役割分担を作るための仕組みです。
土地や建物を自社の資産として抱え込まないため、運営会社のバランスシートは軽くなります。
大きな借入をして施設を建てるという、旅館業でよくある重い資金の使い方を、構造として避けているわけです。
この点は、借金が膨らみやすいビジネスかどうかを考えるうえで重要でしょう。
もうひとつよく話題になるのが、資本金の少なさです。
運営を担う株式会社星野リゾート・マネジメントの資本金は1,000万円で、規模の大きさに比べると小さく見えます。
ただ、資本金は会社の体力を測る数字ではなく、設立時と増資時に積んだ額が記録されているにすぎません。
非上場で外部資本を入れずに経営してきた会社では、資本金が小さいまま据え置かれるのはよくあることです。
資本金が少ない、だから危ないという読み方は、指標の意味を取り違えていると言えます。
過去に赤字の時期があったこと自体は、否定できません。
コロナ禍では稼働率が大きく落ち込み、星のや軽井沢は2020年4月に23.9%まで下がりました。
前月が73.6%だったことを考えると、わずか1か月で3分の1以下になった計算です。
この時期に収益が痛んだことは想像に難くありませんが、その後の回復については前述の格付や決算が示しているとおりです。
正体は運営に特化した会社
星野リゾートの正体を一言でいえば、高級旅館の会社というより、宿を動かす仕事に絞り込んだ運営会社です。
創業は1914年で、長野県軽井沢町の星野温泉旅館が出発点になっています。
現在の代表は星野佳路で、本社は軽井沢町大字長倉に置かれています。
100年を超える歴史がある一方で、いまの形になったのは比較的最近のことです。
大きな転換点になったのが、所有と運営を切り離すという考え方でした。
世界のホテル業界では1980年代から、施設を持つ会社とサービスを提供する会社を分ける流れが進んでいます。
星野リゾートは原則として土地や建物を自社で持たず、オーナー企業やリートから運営を受託する形を取っています。
不動産投資に資金を寝かせない分、新しい施設を増やす速度を上げやすいのが、この方式の特徴です。
ブランドの使い分けも、この会社を語るうえで外せません。
星のや・界・リゾナーレ・OMO・BEBという5つのブランドがあり、それぞれ狙う客層と滞在の性格が違います。
星のやが最上位の非日常を担い、界が温泉旅館、リゾナーレが家族向け、OMOが街歩き、BEBが若い層という並びです。
同じ会社の施設でも、行ってみると受ける印象がまるで違うのは、この設計によるものですよ。
海外にも出ており、バリ・台湾・ハワイ・中国・グアムで施設を運営しています。
さらに2028年にはニューヨーク州で温泉旅館を開業する計画も公表されました。
危ないと検索して出てくる企業像と、こうして事実を並べたときの企業像には、かなりの開きがあります。
正体が見えにくいと感じるのは、隠しているからではなく、非上場ゆえに数字の公開範囲が限られているためだと考えるのが自然でしょう。
潰れる確率と倒産リスクの現在地
潰れる確率という言葉が広まったきっかけは、はっきりしています。
2020年、星野佳路代表が社内向けに「倒産確率」という数値を発表し、それが報道されたことが出発点です。
5月時点の数値は38.5%で、予約状況や財務のデータなど複数の変数から試算されたものでした。
注意したいのは、これが外部の格付機関による評価ではなく、社内で危機感を共有するために作られた指標だという点です。
星野代表は、危機のときこそ経営の中身を正直に伝えることが会社を強くする、という考えからこの発表を続けたと語っています。
つまり、38.5%という数字は経営の危うさの証明ではなく、情報を隠さない方針の産物でした。
下記の表は、この話題の前後で何が起きたかを時系列で並べたものです。
| 時期 | 出来事 | 補足 |
|---|---|---|
| 2020年4月 | 緊急事態宣言で稼働率が急落 | 星のや軽井沢は23.9% |
| 2020年5月 | 社内向けに倒産確率38.5%を発表 | 予約と財務から試算 |
| 2020年10〜12月 | 需要喚起策で稼働率が90%台へ | ADRは9万2,612円 |
| 2024年 | 新卒750名が入社 | 当時として過去最多 |
| 2026年3月 | 長期発行体格付A+を据え置き | 見通しは安定的 |
数字が落ちてから戻るまでの期間は、半年ほどしかありませんでした。
需要喚起策が始まった2020年10月から12月にかけて、星のや軽井沢の稼働率は90%台で推移しています。
このときの平均客室単価は9万2,612円で、前年同期の8万3,820円を上回りました。
安売りで客室を埋めたのではなく、単価を上げながら稼働も戻したことになります。
その後の倒産確率については、公開されている範囲で確認できる数値が見当たりませんでした。
ですので、現在の倒産確率が何%かを断定することはできません。
代わりに参照できるのが、外部機関による格付です。
この評価が据え置かれている以上、倒産が現実味を帯びた水準にあるとは考えにくい状況ですよ。
宗教で怪しいと言われる理由
宗教団体との関係を示す事実は、報道にも公的な記録にも見当たりません。
この表現は、実際の信仰ではなく、企業文化の強さを言い表す比喩として使われています。
そう呼ばれる理由は、大きく2つに整理できます。
ひとつは、施設の世界観が細部まで統一されていることです。
照明の色、家具の配置、流れる音楽まで意図をもって選ばれており、その徹底ぶりが独特に映るという指摘があります。
もうひとつは、経営の情報を社内で共有する姿勢です。
倒産確率のような数字まで全社員に開示する手法は、透明性の表れである一方、外から見ると異様に感じられることがありました。
ただ、いずれも組織運営の話であって、宗教との関わりを裏づける材料ではありません。
企業理念が明確な会社を宗教的と形容するのは、日本語ではよくある言い回しでしょう。
その比喩が検索語として定着し、実際に何かあったのではと思わせる状態が続いているだけです。
この印象がどこから生まれ、口コミではどう語られているかは、気持ち悪いと感じる人の声を整理した記事で詳しく扱っています。
経営が危ないかどうかという本題との関係でいえば、この噂は財務の話とは切り離して考えて問題ありません。
星野リゾートが危ないと言われる背景とは
- 閉鎖が続くと言われる本当の理由
- 闇と噂される話の中身を整理
- 危ないと話題になった施設の事例
- ヤバイと言われる理由はどこに
- インバウンド依存と外部リスク
- 今後に注目が集まる理由
ここからは、危ないという印象がどこで生まれたのかを、具体的な出来事にさかのぼって見ていきます。
施設が減ったように見える現象や、口コミで語られる不満には、それぞれ別の背景があります。
閉鎖が続くと言われる本当の理由
閉鎖という言葉が使われがちですが、実際に起きているのは運営受託契約の終了とオーナーの交代です。
施設そのものが取り壊されたり、営業をやめたりした例は、ほとんど見当たりません。
下記の表は、星野リゾートの運営が終わった主な施設と、その後の状況をまとめたものです。
| 施設名 | 運営が終わった時期 | その後の状況 |
|---|---|---|
| ロテルド比叡 | 2020年3月末 | ホテル京阪が引き継ぎ営業中 |
| タラサ志摩 | 2018年 | 大江戸温泉物語のTAOYA志摩へ |
| 界 川治 | 2024年9月30日 | TAOYAとして2025年2月に再開 |
ロテルド比叡は、運営受託の契約期間が満了したことによる終了でした。
ホテル京阪が引き継ぎ、2020年4月13日から新体制で営業を続けています。
界 川治のケースは、より事情がはっきりしています。
物件を保有していた星野リゾート・リート投資法人が2024年5月24日に売買契約を結び、同月31日付で譲渡しました。
譲渡価額は12億6,000万円で、築年数が古く競争力を保つための支出が増える見込みだったことが理由として説明されています。
売却によって譲渡益が見込めることも、判断の材料に挙げられました。
つまり、採算が取れずに投げ出したのではなく、資産を入れ替えて次の投資に回すという判断です。
タラサ志摩も同じく運営の交代で、施設は大江戸温泉物語のもとで営業を続けています。
この経緯を詳しく追った内容は、三重県の同施設の売却と現在をまとめた記事にあります。
撤退という言葉が使われた事例としては、北海道弟子屈町の川湯温泉の計画もありました。
町の温泉街活性化の取り組みが不十分だとして一度は断念する方針が示されましたが、町が改善策を提示したことを受け、2025年5月1日に方針が撤回されています。
環境省と町を含めた3者の共同事業として続く見通しで、開業時期は決まっていません。
閉鎖が続いているという印象は、こうした個別の事情が「星野リゾートが手を引いた」という一つの話にまとめられた結果だと言えます。
闇と噂される話の中身を整理
闇という言葉で語られる内容は、大きく分けて2種類あります。
ひとつは働く側から見た労働環境の話で、もうひとつは利用者側から見た価格と満足度のずれです。
前者については、繁忙期の長時間労働や、一人で複数の業務を担うマルチタスクの負担が挙げられます。
細かな指示を出さず自ら考えて動くことを求める文化が、人によっては重く感じられるという指摘もあります。
裏を返せば、裁量の大きさを成長の機会として受け止めている社員も一定数います。
ただ、この領域は宿泊を検討する人の判断材料とは性質が違うため、ここでは要点にとどめます。
働く環境の詳細は、激務の実態と注意点をまとめた記事で扱っています。
後者については、価格に見合う体験だったかという評価が割れている点が中心です。
1泊数万円という価格帯に対し、期待していた内容と違ったという声が出るのは避けられません。
また、老舗旅館やリゾート施設を引き受けて再建する手法に対し、地域の側から反発が生まれることもあります。
長く親しまれた宿の名前や設えが変わると、それまで通っていた人ほど違和感を覚えるものです。
買いたたきや乗っ取りといった表現が出てくるのは、その感情が言葉になった結果でしょう。
ただし、これらはいずれも不正や違法行為を示すものではありません。
闇という強い言葉が使われていても、中身は経営判断への評価と、体験の受け止め方の差だと理解しておくといいですよ。
危ないと話題になった施設の事例
施設単位で危ないと言われたケースで、実際の出来事が確認できるのは水害の事例です。
星のや京都は京都市西京区の嵐山、保津川沿いに建っています。
2013年9月の台風18号では、桂川の水源地帯に大量の雨が降り、嵐山一帯で多数の浸水被害が発生しました。
この災害で星のや京都も被害を受け、修復のため一時休業しています。
川沿いという立地である以上、増水のリスクがゼロではないのは確かでしょう。
一方で、周辺が土砂災害の警戒区域に指定されているという話については、確認できる公的な資料に行き当たりませんでした。
京都府と京都市は土砂災害警戒区域をウェブ上のハザードマップで公開しているので、立地の安全性が気になる場合はそちらで所在地を照らし合わせるのが確実です。
もうひとつよく挙げられるのが、看板を外したという目撃談です。
これが何を意味していたのかを示す公式の説明は見当たらず、隠蔽と結びつける根拠にはなりません。
そのほか、リゾナーレ八ヶ岳や青森屋について、設備や食事に不満を述べる口コミが拡散したこともありました。
ただ、これらは安全性の問題ではなく、期待と実際の体験の差に関する評価です。
危ないという検索語のもとで、水害の記録と口コミの不満が同じ棚に並べられてしまっているのが実情だと言えます。
ヤバイと言われる理由はどこに
ヤバイという言い方が出てくる背景には、成長の速さに対する落ち着かなさがあります。
ここでは、その速さが具体的にどれくらいなのかを数字で見ておきましょう。
星野リゾートは2024年春に、当時として過去最多となる750名の新卒社員を迎えました。
同じ年度はキャリア採用を含めて1,050名の新規採用を目標に掲げ、その後も年間700名程度の新卒採用を続ける方針を示しています。
施設の側も、2026年に8施設を開業する計画が公表されました。
人と施設をこれだけの速度で増やせば、現場ごとの習熟度に差が出るのは避けられません。
口コミで対応がばらつくと言われるのは、この構造と無関係ではないでしょう。
ただ、拡大と同時に待遇の引き上げも進んでいます。
2024年入社の大卒初任給は214,800円から240,000円へ、11.7%引き上げられました。
年間休日は115日で、週休2日制に加えてリフレッシュのための休日が11日設けられています。
人手不足を、観光産業の労働条件を引き上げる機会として捉えるという考え方が背景にあります。
価格の面でも、1泊10万円を超えるプランがあることに驚く人は多いはずです。
期待が高いぶん、少しのずれが大きな失望として語られやすいという構造もあります。
ヤバイという言葉は、その落差を短く言い表したものだと考えると腑に落ちますよ。
インバウンド依存と外部リスク
訪日客への依存は、危ないという不安のなかでも比較的しっかりした根拠がある論点です。
都市部や京都のような観光地にある施設は、海外からの宿泊客に支えられている割合が高くなります。
コロナ禍で訪日客が消えたとき、稼働率が最も大きく落ちたのがこうした施設でした。
2020年4月の稼働率は、星のや京都とリゾナーレ八ヶ岳がいずれも16%台まで落ち込んでいます。
どれだけサービスの質が高くても、外の環境が変われば数字が動くという事実が、このときはっきり示されました。
現在は状況が反転し、訪日客数は過去最多を更新しています。
日本格付研究所も、その追い風がRevPARの押し上げにつながっていると評価しました。
ただ、この追い風は為替や国際情勢に左右されるもので、自社の努力で維持できるものではありません。
円安が反転したり、他国との競争で日本が選ばれにくくなったりすれば、同じ構造で下振れが起きます。
星野リゾート側も、この偏りは把握しています。
近距離の旅行を掘り起こすマイクロツーリズムや、街歩きを軸にしたOMOのような都市型ブランドは、国内需要を厚くするための布石です。
実際、リートが保有する物件の運営実績を見ると、月によって稼働率も客室単価も上下しています。
2026年4月は連休の日並びの影響で、稼働率が前年同月を1.6ポイント下回りました。
好調が続いているように見える時期でも、月単位では波があるということです。
危ないかどうかを見るなら、この外部要因への強さこそが本当の論点になります。
今後に注目が集まる理由
星野リゾートの動きが注目されるのは、その判断が観光業界全体の方向性を左右しやすいためです。
まず、開業のペースが際立っています。
2026年に開業する8施設のなかには、これまでにない性格のものが含まれます。
以下の表で、話題になっている開業案件を整理してみます。
| 施設名 | 開業時期 | 特徴 |
|---|---|---|
| 星のや奈良監獄 | 2026年6月25日 | 重要文化財の旧監獄を活用 |
| OMO7横浜 | 2026年4月21日 | 旧横浜市庁舎行政棟を活用 |
| 界 宮島 | 2026年7月23日 | 界ブランドの広島県初進出 |
重要文化財の旧奈良監獄を活用した星のや奈良監獄は、2026年6月25日に開業し、全48室すべてがスイートルームです。
建築家の村野藤吾が手がけた旧横浜市庁舎行政棟を使うOMO7横浜も、2026年4月21日に開業しました。
界 宮島は2026年7月23日に開業し、界ブランドとして広島県への初進出となりました。
歴史的な建物を宿として再生する手法は、地方に残る使い道の決まらない建築の受け皿になり得るという点で注目されています。
海外での展開も進んでいます。
すでにバリ・台湾・ハワイ・中国・グアムで施設を運営しており、2028年にはニューヨーク州で温泉旅館を開業する計画が示されました。
日本の旅館という形式を、そのまま海外市場へ持ち出す試みになります。
採用面でも、観光業の労働条件を押し上げる動きとして見られています。
初任給の引き上げや年間休日115日という条件は、業界内では目立つ水準でしょう。
一方で、拡大の速さが品質のばらつきを生むという課題は残ったままです。
訪日需要への偏りも、まだ解消されたとは言えません。
成功の可能性と外部要因への弱さが同居しているからこそ、この会社の次の一手が注目されているのだと言えます。
総括:星野リゾートが危ないと言われる全体像まとめ
- 経営破綻が近いことを示す公的な情報は確認できない
- グループのリートは2026年4月期に黒字を確保している
- 長期発行体格付はA+の安定的で据え置かれた
- 運営会社は非上場のため売上高は非公表である
- 借金や赤字の具体的な公表値は存在しない
- 資本金1,000万円は体力の指標ではない
- 土地建物を持たない運営特化型で負債が膨らみにくい
- 倒産確率38.5%は2020年5月の社内向け数値だった
- コロナ禍の落ち込みは半年ほどで回復している
- 閉鎖の多くは運営受託契約の終了や物件の売却である
- 界 川治は12億6,000万円で譲渡され別ブランドで再開した
- 川湯温泉の撤退方針は2025年5月に撤回された
- 星のや京都は2013年の台風18号で被害を受けた
- 宗教団体との関係を示す事実は見当たらない
- 最大の不安材料は訪日需要への偏りである

