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リッツカールトンは高くて手が届かない、でも海外なら安く泊まれる国があるのでは、と考えたことはないでしょうか。
結論から言うと、中国本土を除けばマレーシアのクアラルンプールが世界で最も料金の低いリッツカールトンで、1泊の目安は約148ユーロ、日本円にしておよそ2万7,000円前後です。
ただし、ネット上でよく見かける1泊7,000円台という金額や、ベトナム・タイにリッツカールトンがあるという情報は、現行の公式案内や予約サイトの掲出と一致しません。
この記事では、料金水準の低い国と都市、その価格差が生まれる理由、日本国内との具体的な差額まで、確認できた数字だけを使って整理していきます。
記事のポイント
①:中国本土を除く最安はクアラルンプール
②:日本国内の最安より約4万円以上安い
③:ベトナムとタイにホテルはまだない
④:インドはベンガルールとプネの2軒
リッツカールトンの安い国で宿泊する魅力
プレミアムホテルの世界線
ここでは、どの国のリッツカールトンが実際に安いのか、そしてなぜその価格で泊まれるのかを、料金の数字から順に見ていきます。
- 世界でリッツカールトンが安い国ランキング
- クアラルンプールで最安のリッツカールトン
- 高級ホテルが安い国で料金が下がる理由
- 日本のリッツカールトンとの料金差
- インドのリッツカールトンの料金
世界でリッツカールトンが安い国ランキング
リッツカールトンが手ごろに泊まれる国として名前が挙がるのは、マレーシア、中国、インドネシア、インド、そして中央アジアや中東の一部です。
中国本土を除いた世界最安はマレーシアのクアラルンプールで、中国本土まで含めると四川省の成都がさらに下に位置します。
下記の表は、海外の料金比較サイトが集計した1泊あたりの最低料金の目安を、安い順に並べたものです。
| 都市 | 国 | 1泊の目安 | 円換算の目安 |
|---|---|---|---|
| 成都 | 中国 | 約110ユーロ | 約2万円 |
| クアラルンプール | マレーシア | 約148ユーロ | 約2万7,000円 |
| ジャカルタ | インドネシア | 約170ユーロ | 約3万1,000円 |
| プネ | インド | 約188ユーロ | 約3万4,000円 |
| バクー | アゼルバイジャン | 約194ユーロ | 約3万6,000円 |
| アスタナ | カザフスタン | 約196ユーロ | 約3万6,000円 |
| ドーハ | カタール | 約199ユーロ | 約3万6,000円 |
| カイロ | エジプト | 約219ユーロ | 約4万円 |
円換算は1ユーロ183円前後で計算した概算で、為替と季節によって実際の請求額は上下します。
表を見るとわかるとおり、上位でも2万円台から4万円台で、1万円を切るような水準のリッツカールトンは確認できません。
クアラルンプールで最安のリッツカールトン
では、その世界最安の1軒はどんなホテルなのでしょうか。
ザ・リッツ・カールトン クアラルンプールは、住所が168 Jalan Imbiで、ブキッビンタンの繁華街とパビリオンに歩いて出られる立地にあります。
公式サイトの案内ではチェックインは15時、チェックアウトは12時で、クラブラウンジ、スパ、屋外プール、フィットネスセンターがそろっています。
レストランはミシュランのセレクテッドに載る中国料理のLi Yen、朝食会場のThe Cobalt Room、アフタヌーンティーのロビーラウンジなどが入っています。
料金は比較サイトの集計で約148ユーロ、予約サイトの掲出では1泊169ドルから214ドルあたりという水準が多く見られます。
公式サイトが長年の運営をうたう歴史のある建物なので、最新のホテルのような真新しさを求める人には向かないかもしれません。
なお、マレーシアの価格が抑えられている背景は個別に掘り下げた記事があるので、理由まで知りたい方はそちらが早いですよ。
高級ホテルが安い国で料金が下がる理由
同じブランドなのになぜここまで金額が違うのか、気になりますよね。
理由の一つ目は、人件費と運営コストが現地の物価に連動していることです。
リッツカールトンは多くの施設で運営受託の形を取っており、部屋の値づけは現地の宿泊市場の相場に合わせて決まります。
二つ目は為替で、現地通貨建ての価格がそのままなら、円高に振れた分だけ日本から見た負担は軽くなります。
三つ目は需給のバランスで、高級ホテルの供給が多い都市ほど価格競争が起きやすくなります。
一方で、宿泊費が安いことと旅行全体が安いことはイコールではありません。
航空券、現地の医療事情、治安の水準は国ごとに差がありますので、宿代の安さだけで渡航先を決めない方が無難です。
日本のリッツカールトンとの料金差
日本国内のリッツカールトンと並べてみると、差の大きさがはっきりします。
下記の表は、国内各施設の最安プランの目安と、クアラルンプールを並べたものです。
| 施設名 | 所在地 | 1泊の最安目安 |
|---|---|---|
| ザ・リッツ・カールトン大阪 | 大阪市北区 | 約7万5,900円 |
| ザ・リッツ・カールトン東京 | 東京都港区 | 約11万2,500円 |
| ザ・リッツ・カールトン日光 | 栃木県日光市 | 約12万円 |
| ザ・リッツ・カールトン京都 | 京都市中京区 | 約15万1,400円 |
| クアラルンプール | マレーシア | 約2万7,000円 |
国内でいちばん安い大阪と比べても4万円以上、京都との比較では5分の1以下という開きになります。
よく言われる「海外なら日本の半額」という表現は、実際の数字を見るとかなり控えめだとわかります。
ただし国内は移動費がほとんどかからないので、航空券まで含めた総額では逆転することもあります。
そのあたりの判断材料は国内と海外でどちらを選ぶかを整理した記事にまとめてあります。
インドのリッツカールトンの料金
誤った情報が出回りやすい話題なので、施設の数から確認します。
インドで営業しているリッツカールトンは、ベンガルールとプネの2軒だけです。
デリーやムンバイにあるという記述も見かけますが、公式の施設一覧には載っていません。
ザ・リッツ・カールトン ベンガルールはレジデンシーロードに立つ277室の施設で、インド初のリッツカールトンとして開業しました。
ザ・リッツ・カールトン プネは198室で、18ホールのプーナクラブゴルフコースを見下ろす立地です。
料金はプネが約188ユーロ、ベンガルールが2万インドルピー前後からという掲出が中心で、円に直すとどちらも3万円台が目安になります。
つまり、インドのリッツカールトンが1泊7,000円で泊まれるという水準は、現行の掲出では確認できません。
渡航の手続きにも押さえておきたい点があります。
日本国籍の場合はインドのe-Visaを事前にオンラインで申請できるほか、ベンガルールを含む6空港では到着時のアライバルビザも利用できます。
プネの空港はアライバルビザの対象に入っていないため、プネへ直接入るなら事前申請が前提になります。
電子入国カードの事前登録も必要なので、手続きは早めに済ませたいところです。
リッツカールトンの安い国の世界ランキング

プレミアムホテルの世界線
ここからは、安い順に並べた全体像と、都市ごとの事情を掘り下げます。
- リッツカールトンを安い順に徹底比較
- 地域で高級ホテル料金が違う事情
- クアラルンプール以外の注目都市
- 安い国ランキングに見るお得な旅行先
- 安い国でも共通するブランド基準
- インドで味わえる高級感と注意点
リッツカールトンを安い順に徹底比較
安い順に並べると、料金はきれいな一直線ではなく、いくつかの段に分かれて見えてきます。
下記の表は、その価格帯ごとに代表的な都市を整理したものです。
| 価格帯 | 代表的な都市 | 特徴 |
|---|---|---|
| 2万円台 | 成都・クアラルンプール | 都市型で物価が低い |
| 3万円台 | ジャカルタ・プネ・バクー・アスタナ・ドーハ | 新興市場と湾岸の都市型 |
| 4万円前後 | カイロ・マスカット | 観光需要の季節差が大きい |
| 7万〜15万円 | 大阪・東京・日光・京都 | 国内のラグジュアリー帯 |
| 9万円超 | ニューヨーク | 欧米主要都市の最上位帯 |
最安の成都と東京を比べると、同じブランドでおよそ5倍以上の開きがあることになります。
2万円台と3万円台の差はおおむね1万円以内なので、この範囲なら料金よりも行きやすさで選んで問題ないですよ。
逆に、日本国内と海外の間には数万円単位の段差があり、ここが旅費全体を左右する分かれ目になります。
地域で高級ホテル料金が違う事情
同じ5つ星でも、地域によって料金の決まり方はかなり違います。
欧米の主要都市では、客室の供給が需要に追いついておらず、高級帯の価格が下がりにくい構造があります。
一方、東南アジアや南アジアでは宿泊施設の新設が続いており、高級帯でも価格競争が働きます。
湾岸諸国は少し事情が違い、都市型ホテルの供給が厚いためドーハのような都市は価格が抑えられています。
これに対してリゾート型は、島や海沿いという立地そのものが希少なので、同じブランドでも価格帯は上に寄ります。
つまり、安い国を探すときは国名だけでなく、都市型かリゾート型かという軸も一緒に見ておくと外しにくくなります。
クアラルンプール以外の注目都市
クアラルンプール以外の候補を挙げる前に、よくある誤解を整理しておきます。
ベトナムとタイには、現在リッツカールトンのホテルは営業していません。
ハノイとバンコクにあるのはリッツカールトン・レジデンスという分譲住宅で、一般の宿泊予約を受け付ける施設ではありません。
ホーチミンではベンタイン市場向かいのOne Central Saigonにホテルの計画が進んでいますが、開業時期は目標として伝えられている段階で、確定した案内は出ていません。
実際に予約できる低価格帯としては、ジャカルタの2施設、インドのプネ、カザフスタンのアスタナ、アゼルバイジャンのバクー、エジプトのカイロが候補になります。
中国本土に目を向ければ、成都のほか上海や西安も160ユーロ前後という掲出が見られます。
日本から直行便で行ける範囲に絞るなら、クアラルンプール、ジャカルタ、成都あたりが現実的な選択肢になりますね。
安い国ランキングに見るお得な旅行先
宿代の安さだけでランキングを眺めると、旅費の全体像を読み違えやすくなります。
たとえばクアラルンプールは、成田から直行便でおよそ7時間25分から7時間45分で、マレーシア航空、日本航空、全日空が飛んでいます。
宿代が2万円台で、航空券も東南アジア路線の相場に収まるため、総額を計算しやすいのが強みです。
一方、バクーやアスタナ、カイロは乗り継ぎが前提になることが多く、そのぶん移動の時間と費用が上乗せされます。
宿代で3万円台に収まっても、航空券で差が開けば旅費の順位は簡単に入れ替わります。
このあたりを踏まえると、初めて海外のリッツカールトンを狙うなら、直行便のある都市から入るのが失敗しにくい選び方かなと思います。
安い国でも共通するブランド基準
価格が4分の1になると、サービスも4分の1なのではと不安になるかもしれません。
ただ、クレドに基づく接客方針やクラブラウンジの運用は、国が変わっても共通の基準で運営されています。
クアラルンプールにもクラブラウンジがあり、ベンガルールやプネにもラウンジとスパが備わっています。
価格差が生んでいるのは立地する市場の差であって、接客水準そのものの差ではありません。
とはいえ、建物の築年数や客室の設えには個体差があり、長く営業している施設ほど内装に年季を感じる場面はあります。
ブランドとしての評価がどこから来ているのかは、ブランドとしての評価の高さをまとめた記事に整理してあります。
インドで味わえる高級感と注意点
インドの2施設は、料金の割に体験の密度が高いことで知られています。
ベンガルールではインド伝統のアーユルヴェーダを取り入れたスパのトリートメントが受けられます。
プネはゴルフコースに面した眺望が売りで、都市部にいながら開けた景色を楽しめる造りです。
どちらもクラブラウンジがあり、3万円台の料金でラウンジの食事やドリンクまで含められる場合があります。
注意点としては、ビザと電子入国カードの手続きに加えて、飛行時間の長さが挙げられます。
現地の衛生環境や水まわりは日本と条件が異なるので、体調管理の備えはしておいた方が安心ですよ。
総括:リッツカールトンの安い国で選ぶ宿泊の魅力
- 中国本土を除く世界最安はクアラルンプールのリッツカールトン
- クアラルンプールの1泊目安は約148ユーロでおよそ2万7,000円
- 中国本土まで含めると成都が約110ユーロでさらに安い
- 上海と西安も160ユーロ前後という掲出が見られる
- ジャカルタは約170ユーロで東南アジアの次点に位置する
- インドで営業しているのはベンガルールとプネの2軒のみ
- プネは約188ユーロでインド国内ではベンガルールより安い
- 1泊7,000円という水準は現行の掲出では確認できない
- ベトナムとタイに営業中のリッツカールトンのホテルはない
- ハノイとバンコクにあるのは宿泊施設ではなくレジデンス
- ホーチミンの計画は開業時期が確定していない段階にある
- 国内最安の大阪でも約7万5,900円で4万円以上の差がある
- 京都は約15万1,400円でクアラルンプールの5倍を超える
- 価格差は市場と物価の差で接客基準は各国共通である
- 渡航前に航空券と現地手続きまで含めて総額で比べたい

