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ハイアットとマリオットの系列の違いを調べていると、同じ外資系の高級ホテルだから提携しているのではと感じてしまいますよね。
結論から言うと、ハイアットとマリオットは資本関係のないまったく別の会社で、ポイントも上級会員資格も相互には使えません。
この記事では、系列に入らないブランドの見分け方から、マリオットが固定のカテゴリー制を廃止し、ハイアットはカテゴリー1〜8を維持しているという格付けの決定的な差まで、ブランド構成と必要ポイントの実際の数字をもとに整理していきます。
①:ハイアットとマリオットは別会社と分かる
②:系列ではないホテルの見分け方が分かる
③:マリオットはカテゴリー制を廃止済み
④:ハイアットのカテゴリーは1〜8で固定
ハイアットとマリオットの系列の違いを徹底解説
まずは会社としての成り立ちと、どこまでが同じ系列に入るのかという線引きから確認していきます。
- ハイアットとマリオットの系列ではないホテルとは?
- ハイアットとマリオットではどっちを選ぶべき?
- ハイアット・マリオット・ヒルトンを比較
- ハイアットとマリオットボンヴォイの魅力とは?
- マリオット系列ホテル一覧を紹介
ハイアットとマリオットの系列ではないホテルとは?
大前提として、ハイアット・ホテルズ・コーポレーション(本社シカゴ、NYSE上場)とマリオット・インターナショナル(本社メリーランド州ベセスダ、NASDAQ上場)は互いに独立した別々の上場企業です。
両社は競合どうしなので、一方の系列に入っているホテルがもう一方の系列でもある、ということは起こりません。
そのうえで、どちらの系列にも属さないグループも数多くあります。
ヒルトンやIHGホテルズ&リゾーツ、アコーは、いずれもハイアット・マリオットとは資本関係のない独立した競合グループです。
国内資本のオークラ ニッコー ホテルズやプリンスホテルズ&リゾーツも、One Harmonyなど独自の会員制度を持つ別系統です。
やっかいなのは、ブランド名に「ハイアット」も「マリオット」も入っていないのに系列である、という逆パターンが多いことです。
ウェスティン・シェラトン・ザ・リッツ・カールトン・セントレジスはいずれもマリオット系列で、アンダーズ・アリラ・トンプソンホテルズはハイアット系列にあたります。
反対に、東京ステーションホテルや志摩観光ホテル ザ ベイスイートはスモール・ラグジュアリー・ホテルズ(SLH)の加盟ホテルで、2024年からのSLHとヒルトンの提携によりヒルトンの予約サイトから予約できる立ち位置にあります。
名前の印象だけで判断するとポイントが積算されないので、予約前にどのグループの公式サイトに載っているかを見るのが確実です。
ハイアットとマリオットではどっちを選ぶべき?
選び分けの軸は「泊まれる場所の多さ」か「特典とポイントの読みやすさ」か、この二択で考えると迷いません。
規模で選ぶならマリオットで、30を超えるブランドと9,300軒以上の施設を140以上の国と地域に展開しており、宿泊業界では世界最大規模です。
2025年12月31日の時点でハイアットの規模は1,500軒あまりの施設と83の国と地域なので、単純な軒数では6倍以上の開きがあります。
日本国内でも差は明確で、ハイアットが22施設ほどなのに対し、マリオットは23ブランドを投入して三桁の施設数を持ち、フェアフィールド・バイ・マリオットによる道の駅併設型の展開で地方まで網羅しています。
一方、特典の読みやすさで選ぶならハイアットに分があります。
ハイアットは必要ポイントを公開した固定のアワードチャートを維持しているため、何ポイント貯めればどのクラスに泊まれるかを事前に計算できるのが強みです。
マリオットは後述のとおり必要ポイントが日々変動する仕組みへ移行しているので、貯める段階でのゴール設定がしにくくなりました。
行き先が限られる出張や、確実にポイントを使い切りたい旅行ならハイアット、行き先が読めない旅や地方出張が多いならマリオットという整理がしっくりきます。
両方に登録しておいて、行き先ごとに使い分けるという選択も現実的で、年会費はどちらも無料です。
ハイアット・マリオット・ヒルトンを比較
三社を並べると、規模の順序と会員プログラムの性格の違いがはっきりします。
軒数はマリオットが最大でヒルトンが続き、ハイアットは 3社のなかで最も小規模ですが、そのぶん高価格帯の比率が高い構成です。
会員プログラムはマリオットボンヴォイ、ヒルトン・オナーズ、ワールドオブハイアットと三者三様で、ポイントの相互交換はできません。
マリオットボンヴォイは出口の広さ、ヒルトン・オナーズは貯まりやすさ、ワールドオブハイアットは必要ポイントの読みやすさに強みがあります。
ヒルトンは2024年からSLHの加盟ホテルを予約サイトに取り込んでおり、系列の広がり方がハイアットやマリオットとは異なる形になっています。
ヒルトン側のブランド階層やランクの内訳については、ヒルトン系列の8つのランク比較|おすすめ選び方と国内外ホテルの違いで詳しく整理しています。
ここでは、三社が互いに独立していてポイントの相互交換もないという点だけ押さえておけば十分ですよ。
ハイアットとマリオットボンヴォイの魅力とは?
両プログラムの魅力は方向性がまったく違うので、並べると選びやすくなります。
ワールドオブハイアットの魅力は、必要ポイントが公開された固定チャートである点と、上級会員の朝食無料が明文化されている点にあります。
グローバリストであれば同伴者を含めた朝食が対象になるなど、条件が数字で示されているのが特徴です。
マリオットボンヴォイの魅力は、ポイントの出口の広さで、宿泊のほかに航空会社のマイルへの交換や体験プログラムへの引き換えが用意されている点です。
加えて、ラスベガス中心の17施設が参加するMGMコレクションのように、自社ブランド以外へも滞在先が広がる提携を持っています。
会員登録の手順やアメックスとの組み合わせなど、ハイアット側の特典の使い方はハイアット会員のメリットを知る|ポイント活用とアメックス特典も解説にまとめています。
マリオット系列ホテル一覧を紹介
マリオット・インターナショナルは、ブランドを5つの区分に整理したうえで展開しました。
主なマリオット系列ブランドは、以下のとおりです。
・ラグジュアリー:ザ・リッツ・カールトン、セントレジス、W、EDITION、JWマリオット、ブルガリ、ザ・ラグジュアリーコレクション
・プレミアム:マリオット・ホテル、シェラトン、ウェスティン、ル・メリディアン、ルネッサンス、デルタホテルズ
・セレクト:コートヤード、フォーポイント・バイ・シェラトン、アロフト、スプリングヒル・スイート、フェアフィールド、モキシー
・長期滞在型:レジデンス・イン、タウンプレース・スイート、エレメント
・コレクション:オートグラフコレクション、トリビュートポートフォリオ、デザインホテルズ
近年もブランドは増えており、2025年7月にはライフスタイルブランドのcitizenMの買収が完了し、ポートフォリオは30を超えるブランド構成になりました。
さらにMGMコレクション・ウィズ・マリオットボンヴォイが加わり、ラスベガスのホテルもボンヴォイ会員の選択肢に入りました。
ここで日本の事情をひとつ補足しておくと、上の一覧にある長期滞在型のレジデンス・インやタウンプレース・スイートは、日本国内には展開されていません。
日本で使えるのはラグジュアリーからセレクトまでの区分が中心で、ザ・リッツ・カールトンが7軒、そこにセントレジスホテル大阪やJWマリオット・ホテル奈良が加わる構成です。
選択肢の広さがマリオットの強みである一方、区分によって設備もサービス水準もかなり違うので、ブランド名を見て価格帯の見当をつけてから予約するのが失敗しないコツですよ。
ハイアットとマリオットの系列|格付けとランクの違い
ここからは、両社のランク制度が現在どう設計されているのかを、必要ポイントの実数を交えて見ていきます。
- マリオット系列のランク:海外事情の整理
- マリオット系列のランク:日本版を解説
- マリオットブランドの格付けの基準とは
- マリオット系列のランク別ホテル一覧
- ハイアットグループのブランド構成とは?
- ハイアットブランドのカテゴリー一覧紹介
マリオット系列のランク:海外事情の整理
マリオットのランクを語るうえで、まず押さえておきたい大きな変更があります。
マリオットは2022年3月29日に固定のアワードチャートを取り下げ、2023年からは必要ポイントが日々変動する仕組みへ完全に移行しました。
そのため、かつて存在したカテゴリー1〜8という区分でホテルのランクを示し、そこから必要ポイントを逆算するという読み方は、現在は成り立ちません。
同じホテルでも、需要が高い日には必要ポイントが跳ね上がり、閑散期には下がるという値動きをするようになっています。
移行の初期は上限と下限のレンジが残っていましたが、その枠も外れて完全な変動制になりました。
では海外のマリオットで何を手がかりにするかというと、答えはブランドの区分(ラグジュアリー/プレミアム/セレクト/長期滞在型/コレクション)と、その日の実勢価格の二つです。
無料宿泊特典についても、カテゴリー何番という表現ではなく、35,000ポイント相当といったポイント数で表される形に変わりました。
現金価格が高騰している時期ほどポイント宿泊の割安感が出やすいので、海外では日付をずらしながら必要ポイントを見比べる使い方が合理的です。
マリオット系列のランク:日本版を解説
日本のマリオット系列も、当然ながら海外と同じ変動制のもとで運用されています。
そのうえで国内特有の傾向として、ラグジュアリー区分が都市部と観光地に集中し、地方はセレクト区分のフェアフィールド・バイ・マリオットが担うという住み分けがはっきりしています。
ザ・リッツ・カールトン東京やザ・リッツ・カールトン京都、セントレジスホテル大阪、JWマリオット・ホテル奈良は、必要ポイントも実勢価格も最上位帯に位置します。
対照的にフェアフィールド・バイ・マリオットは道の駅に併設する形で全国に展開しており、地方であれば比較的少ないポイントで泊まれる日が見つかりやすいです。
名古屋マリオットアソシアホテルやウェスティンホテル東京、シェラトングランドホテル広島といったプレミアム区分が、その中間を埋めています。
無料宿泊特典を使うなら、都市部の高価格帯を狙うより、地方のセレクト区分で日付を選ぶほうがポイント効率がよくなる場面が多いのが実際のところです。
無料宿泊特典を家族や友人と使うときの人数の条件については、マリオットボンヴォイの無料宿泊は何人まで泊まれる?家族や友人と使う際の注意点で整理しています。
必要ポイントは日付と需要で動くため、予約前にアプリで実際の数字を見比べるのが確実ですよ。
マリオットブランドの格付けの基準とは
固定チャートがなくなった今、マリオットの格付けを示しているのはブランドの区分そのものです。
マリオットは自社のブランドをラグジュアリー・プレミアム・セレクト・長期滞在型・コレクションの5区分に分け、この区分が事実上の格付けとして機能しています。
区分を分ける要素は、客室の広さと内装の水準、レストランやスパといった館内施設の厚み、想定している滞在目的、そして価格帯です。
ザ・リッツ・カールトンやセントレジス、ブルガリはラグジュアリー区分で、接客体制も飲食施設も最上位に設計されています。
コートヤードやフェアフィールドといったセレクト区分は、設備を必要十分に絞って価格を抑える設計なので、同じ系列でも滞在体験はかなり違います。
もうひとつ効いてくるのが立地で、同じブランドでも都心や有名リゾートに建つ施設は実勢価格も必要ポイントも高くなります。
コレクション区分はやや性格が異なり、独立系のホテルがブランドの個性を保ったまま参加する枠組みなので、区分だけでは水準を測りきれません。
つまり現在のマリオットの格付けは、ブランド区分と立地、そして実勢価格の三点セットで読むのが正解ということになります。
マリオット系列のランク別ホテル一覧
下記の表は、ブランド区分ごとに日本国内の代表的な施設を並べたものです。
| クラス | ブランド | 代表ホテル例 |
|---|---|---|
| ラグジュアリー | ザ・リッツ・カールトン | ザ・リッツ・カールトン東京 |
| ラグジュアリー | セントレジス | セントレジスホテル大阪 |
| ラグジュアリー | JWマリオット | JWマリオット・ホテル奈良 |
| プレミアム | マリオット・ホテル | 名古屋マリオットアソシアホテル |
| プレミアム | ウェスティン | ウェスティンホテル東京 |
| プレミアム | シェラトン | シェラトングランドホテル広島 |
| セレクト | コートヤード・バイ・マリオット | コートヤード新大阪ステーション |
| セレクト | フォーポイント・バイ・シェラトン | フォーポイント名古屋中部国際空港 |
| セレクト | アロフト | アロフト東京銀座 |
| セレクト | フェアフィールド・バイ・マリオット | フェアフィールド京都みなみやましろ |
| コレクション | オートグラフコレクション | TIAD, オートグラフ コレクション |
日本には長期滞在型区分の施設がないため、この表にレジデンス・インやタウンプレース・スイートは入りません。
上から下まで揃っているように見えて、国内で実際に選べるのはラグジュアリーからセレクトまでという点は、旅程を組むときに効いてきます。
ブランド名から価格帯の見当がつくようになると、宿泊先の候補を絞る作業がぐっと速くなりますよ。
ハイアットグループのブランド構成とは?
ハイアットは、ブランドを4つのコレクションに束ねる形で構成を整理しています。
タイムレス・バウンドレス・インディペンデント・インクルーシブの4区分で、それぞれ滞在の性格がはっきり分かれているのが特徴です。
下記の表は、4つのコレクションの位置づけと所属ブランドをまとめたものです。
| コレクション名 | 特徴 | 代表ブランド例 |
|---|---|---|
| タイムレス・コレクション | 安定した接客と設備を提供する中核ブランド群 | パークハイアット、グランドハイアット、ハイアットリージェンシー |
| バウンドレス・コレクション | 土地の文化を反映した体験重視のブランド群 | アンダーズ、アリラ、トンプソンホテルズ、ハイアットセントリック |
| インディペンデント・コレクション | 独立系ホテルが個性を保ったまま参加する枠組み | アンバウンドコレクション、JdV by Hyatt |
| インクルーシブ・コレクション | 食事やアクティビティ込みのオールインクルーシブ型 | ハイアットジラーラ、ハイアットジーヴァ、シークレッツ |
2025年12月31日の時点で、この4区分に1,500軒あまりの施設が83の国と地域にわたって所属しています。
日本で営業しているのは22施設ほどで、タイムレスとバウンドレスが大半を占め、インディペンデントは富士スピードウェイホテルとホテル虎ノ門ヒルズが担っています。
軒数は少なくても区分ごとの性格が明確なので、目的から逆算してブランドを選びやすいのがハイアットの良さですね。
ハイアットブランドのカテゴリー一覧紹介
ハイアットはマリオットが手放した固定のランク制度を今も維持しており、ホテルごとにカテゴリー1〜8が割り当てられ、必要ポイントが公開されています。
2026年5月20日からは価格帯の刻みが3段階から5段階へ広がりましたが、固定チャートという設計は変わっていません。
| カテゴリー | 必要ポイント | 該当しやすいブランド |
|---|---|---|
| 1 | 3,000〜9,000 | ハイアットプレイス |
| 2 | 6,000〜15,000 | ハイアットハウス |
| 3 | 8,000〜20,000 | ハイアットセントリック |
| 4 | 12,000〜25,000 | グランドハイアット |
| 5 | 15,000〜35,000 | ハイアットリージェンシー |
| 6 | 20,000〜40,000 | アンバウンドコレクション |
| 7 | 25,000〜55,000 | アンダーズ |
| 8 | 35,000〜75,000 | パークハイアット |
国内ではパークハイアット京都とニセコがカテゴリー8、ホテル虎ノ門ヒルズがカテゴリー7です。
なお軽井沢マリオットホテルやウェスティンホテル仙台をハイアットのカテゴリー一覧に含めた情報を見かけますが、この2軒はマリオット系列なのでカテゴリーは付きません。
東京ステーションホテルや志摩観光ホテル ザ ベイスイートはSLH加盟で、ハイアットリージェンシー大阪は2023年6月末で営業を終えています。
個別のカテゴリーは毎年見直されるので、予約前に公式サイトの一覧で最新の数字を見ておくと安心ですよ。
総括:ハイアットとマリオットの系列の違いと特徴
- ハイアットとマリオットは資本関係のない別々の上場企業
- ポイントも上級会員資格も両社の間で相互利用はできない
- ヒルトンやIHG、アコーはどちらの系列にも属さない競合
- オークラやプリンスは国内資本の独自運営グループにあたる
- ウェスティンやシェラトンは名前と違いマリオット系列
- アンダーズやアリラは名前と違いハイアット系列である
- 東京ステーションホテルはSLH加盟で両社の系列ではない
- マリオットは30超のブランドと9,300軒以上を展開している
- ハイアットは1,500軒あまりを83の国と地域に展開する
- マリオットは2022年に固定チャートを廃止し変動制へ移行
- 現在のマリオットの格付けはブランド5区分で読むのが正解
- ハイアットはカテゴリー1〜8の固定チャートを維持している
- ハイアットの必要ポイントは3,000から75,000の範囲で動く
- ハイアットのブランドは4つのコレクションに整理されている
- 軽井沢マリオットやウェスティン仙台はハイアット系列外

